仙台駅の醸造所が「クラフトサケ」販売 甘酸っぱさと発泡感、米粒の食感特徴

AI要約

JR仙台駅1階の醸造所「SENDAI STATION BREWERY Fermenteria」がクラフトサケ「サケベイビー」の販売を始める。

7月4日に酒類製造免許を取得し、クラフトサケとして販売することが決定。

将来的には季節の素材を使用した「シーズナル」や実験的なフレーバー「エクスペリメンタル」の展開も計画中。

仙台駅の醸造所が「クラフトサケ」販売 甘酸っぱさと発泡感、米粒の食感特徴

 JR仙台駅1階の醸造所「SENDAI STATION BREWERY Fermenteria(センダイステーションブルワリー ファーメンテリア)」(仙台市青葉区中央1、TEL 022-797-0885)が7月24日、クラフトサケ「サケベイビー」の販売を始める。(仙台経済新聞)

 今年3月28日、駅西口1階の飲食店ゾーン「tekute dining(てくてダイニング)」の開業に合わせてオープンした3.4坪の小規模醸造所。これまではこうじを使ったノンアルコール飲料「ライスブリューミルク」を提供してきた。

 7月4日に酒類製造免許を取得。現在国内では清酒製造免許の新規発行は原則認められておらず、同所で造る酒は酒税法上「その他の醸造酒」に分類されるため、「クラフトサケ」として打ち出す。同醸造所を運営する勝花藏(しょうかぐら)社長の伊澤優花さんは「日本酒の製造技術をベースにした新ジャンルのお酒」と説明する。8リットルの小さなタンクで1日3タンク、最大34タンクを仕込み、仕込みから10日間で完成するという。

 「サケベイビー」は、「ジューシーな甘酸っぱさと、シュワシュワ、プチプチの発泡感が調和し、米粒のほのかな食感がアクセントになっている。タンクの中でプクプクと発酵するもろみの初期の味わいからインスピレーションを得て生まれた」と伊澤さん。現在は、宮城県産ひとめぼれを使うスタンダードフレーバーの「オリジナル」を醸造する。

 アルコール度数は約5%。価格は、90ミリリットル=600円、120ミリリットル=800円、180ミリリットル=1,190円(以上ふた付きカップ)、160ミリリットル=1,650円、500ミリリットル=3,650円(以上ボトル)。

 今後は、季節の素材を副原料に使った「シーズナル」、蔵人たちによる実験的なフレーバー「エクスペリメンタル」の展開を予定。「tekute dining」各店とのコラボも予定している。

 営業時間は10時30分~20時30分。