約50頭の『野犬』うろつく港町「突然襲ってくる可能性も...」地元住民に募る不安 夕方に“一斉遠吠え”...夜中の激しい鳴き声に「寝られへんねん」

AI要約

和歌山の雑賀崎では、多数の野犬が住民を悩ませている

10年以上前から目撃される野犬は40~50頭おり、生活環境に適応している様子

防災行政無線の放送に反応し、夕方や夜間に激しく吠え続ける犬たちがいる

約50頭の『野犬』うろつく港町「突然襲ってくる可能性も...」地元住民に募る不安 夕方に“一斉遠吠え”...夜中の激しい鳴き声に「寝られへんねん」

 イタリアのアマルフィ海岸のようだとして注目を集める和歌山の景勝地・雑賀崎。この港町に多数の野犬がうろついていて、地元住民からは不安の声が聞かれます。

 和歌山市西部に位置する雑賀崎。斜面に住宅が密集する景観から「日本のアマルフィ」とも呼ばれる港町です。しかしこの場所で今、住民らが頭を悩ませる問題が起きています。それが、野犬です。

 「突然襲ってくるっていう可能性もないとはいえへんやん」

 「数がすごいです。怖いです」

 「子どもたちが外で遊んでいるときに、危ないなと思うのでなんとかしてほしいなと思います」

 道路を歩く黒色や白色の犬。1mほどの野犬が何頭も姿を現します。

 (記者リポート)「いました。白い犬がいますね。あそこにもいます…あっ、もう1匹いました」「我々との距離は10mくらいですが、あまり警戒していなさそうです。あっ、近づいてきた」

 慣れているのか近くを車が通っていてもお構いなし。車道の車を囲うように犬が歩いています。地元住民によりますと、野犬は少なくとも10年以上前から目撃されていて、現在、雑賀崎では40~50頭ほどが生息しているとみられます。

 けが人は今のところ出ていないということですが、野犬をめぐっては、生ごみを荒らされたり、住宅の敷地内にフンをされたりするなどの被害がたびたび発生しているというのです。ごみ置き場を木の板で囲うなどの対策はしていますが、効果は限定的だといいます。

 さらに、夕方になると毎日必ず起きる現象があるということで、取材班が野犬を観察。すると、午後5時、屋外スピーカーから防災行政無線の放送が流れ始めると同時に一斉に激しく吠え出しました。辺り一帯に野犬の鳴き声が響きます。毎日この放送が終わるまで、1分以上吠え続ける犬たち。日によっては、夜中にも激しい鳴き声が続くといいます。

 「もう3頭も4頭もワンワンワンって夜の遅い時間も(吠える)」

 「夜も寝られへんねんて」

 そして夜になると周辺はまた別の“顔”に変わっていきます。午後8時、この時間帯、車で走ってみると…