クリーンセンター候補地選定やり直しへ 奈良市

AI要約

奈良市が七条地区を候補地としている新ごみ処理施設「クリーンセンター」の建設計画について、仲川げん市長が候補地選定をやり直す方針を固めた。

候補地は七条地区を含む16カ所から検討されるが、七条地区が有力候補であることには変わりない。

市議会が選定過程が不透明として不満を示しており、仲川市長は過程を明瞭にするためにやり直すことを決定した。

クリーンセンター候補地選定やり直しへ 奈良市

奈良市が七条地区を候補地としている新ごみ処理施設「クリーンセンター」の建設計画を巡り、仲川げん市長が付属機関「クリーンセンター建設計画策定委員会」での候補地選定をやり直す方針を固めたことが19日、分かった。

関係者によると、七条地区のほか、同策定委が平成19年の中間報告で挙げた候補地15カ所を加えた16カ所からの選定を検討している。七条地区が有力候補地であることに変わりはないが、市議会が同地区選定の過程が不透明と反発しており、仕切り直すことによって過程を明瞭にする。

七条地区は、奈良市が近隣4市町とのごみ処理施設の管轄エリアの広域化を目指した際に候補地として持ち上がったものの、広域化は頓挫。市が単独でごみ処理施設を建設することになった後も、引き継ぐ形で候補地となっている。

市と現在のごみ処理施設周辺地域との公害調停では、候補地を策定委が選ぶことになっており、市議会は「調停に反する」などと反発。令和6年度当初予算で関連予算をカットするなど対立している。