無線LANルータは「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 6E」「Wi-Fi 7」どれを買うべき?【専門家が解説】

AI要約

無線LANルータの寿命は4~5年ほどであり、買い替えのポイントについて専門家が解説している。

Wi-Fi 6対応の無線LANルータがコストパフォーマンスを考慮する際に良い選択である。

Wi-Fi 6EやWi-Fi 7などの新しい規格もあるが、Wi-Fi 6の利用でも十分な性能が得られる場合がある。

無線LANルータは「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 6E」「Wi-Fi 7」どれを買うべき?【専門家が解説】

一般的に、無線LANルータの寿命は4~5年ほどと言われています。長く使い続けると、回線の調子が悪くなり、買い替えを検討する人も多いでしょう。

そんな無線LANルータを買い替えるときのポイントについて、LAN/無線LANの専門家で「All About」ガイドの岡田庄司が解説します。

(今回の質問)

無線LANルータを買い替えるときのポイントは?

(回答)

自宅や小規模オフィスで使う際に、コストパフォーマンスを考慮するなら、Wi-Fi 6対応の無線LANルータがよいと思います。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

現在、Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E/Wi-Fi 7対応の無線LANルータが販売されています。キャッチコピーもさまざまですが、それぞれ実際に使ってみた感想は以下の通りです。

筆者は現在Wi-Fi 6の無線LANルータをメインに利用。端末は、少々古いiPhone 12 miniを使用しています。

この組み合わせでも、同じ室内であれば900Mbpsオーバーのスピードがでます。安定してでる速度は、650~700Mbps程度ですが、それでもSNSやWebページの閲覧はもちろん4Kの動画も問題なく閲覧できています。日常的なホームユースには全く問題ないという印象です。

Wi-Fiで利用できる周波数帯に6GHz帯が追加され、電波の混信が少なくなったというのがWi-Fi 6Eの強み。しかし、Wi-Fi 6で利用する5GHz帯でもよほどのことがない限り、混信による影響は感じられません。

また、Wi-Fi 6の5GHz帯では160MHz幅の通信は2本のチャンネルしか利用できませんが、Wi-Fi 6Eでは6GHz帯の追加により、160MHz幅の通信を3本のチャンネルから選択でき、より高速通信に対応できるように。しかし、現状6GHz帯にも対応する端末が少なく、利用できないことが多々あります。

例えばiPhoneでWi-Fi 6Eが利用できる機種は「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」のみとなり、それ以前の端末では、Wi-Fi 6までの利用となります。さらに、ミニPCやノートパソコンには6GHz帯に対応する機種もありますが、CPUの相当処理能力が高く、アンテナがしっかりしていないとWi-Fi 6Eで接続してもせいぜい1~2割程度速くなるだけという経験もありました。