「雰囲気感じて」曳山展示 珠洲・飯田燈籠山祭り、巡行は中止

AI要約

珠洲の夏を彩る「飯田燈籠山祭り」が20日、同市飯田町で行われた。能登半島地震の影響で、高さ16メートルの山車「燈籠山」と豪華絢爛な曳山の巡行が中止となったが、住民は曳山展示や舞台発表を楽しみ、関係者は来年の祭りを心待ちにしている。

「飯田わくわく広場」では地元の児童や大人が祭りの雰囲気を演出するために「祇園ばやし」の太鼓や笛を披露した。

巡行の代わりに、8町内のうち7町が曳山を展示。老朽化した漆や金箔の修復などが行われ、祭りの雰囲気を守る努力がなされた。

「雰囲気感じて」曳山展示 珠洲・飯田燈籠山祭り、巡行は中止

 珠洲の夏を彩る「飯田燈籠(とろ)山祭り」が20日、同市飯田町で行われた。能登半島地震の影響で、高さ16メートルの山車(やま)「燈籠山」や豪華絢爛(けんらん)な曳山の巡行は中止となったが、住民は曳山展示や子どもたちによる舞台発表を楽しみ、関係者は「来年こそは元通りの祭りを」と願った。

 「飯田わくわく広場」で地元の児童や大人が、巡行の際に演奏する「祇園(ぎおん)ばやし」の太鼓や笛を披露して祭りの雰囲気を演出した。

 巡行の代わりに、曳山を保有する8町内のうち7町が展示した。今町と南町は老朽化で剝がれ落ちた漆や金箔(きんぱく)を貼り直して公開した。祭礼委員長の大丸高広さん(61)は「少しでも祭りの雰囲気を感じてほしかった。来年は通常通り開催したい」と話した。

 春日神社では神事が営まれ、葛原秀史宮司(56)の祝詞に続き、氏子が玉串をささげた。夜には住民有志が資金を出し合って花火を打ち上げた。