美しき時代のパリ、今に 20日から富山県の高岡市美術館、ロートレックとベル・エポック展

AI要約

富山県高岡市の美術館で開催される「ロートレックとベル・エポック PARIS-1900年」展の開会式と内覧会が行われ、華やかな雰囲気の中、ロートレックや他の画家の作品が展示される。

展示は、パリのベル・エポック(美しき時代)に焦点を当て、ロートレックやミュシャなどの作品が中心となり、ポスターアートなど新たなアートも紹介される。

展覧会では、林忠正の功績を紹介するコーナーも設けられ、開会式では市長や新聞社長のあいさつが行われた。

美しき時代のパリ、今に 20日から富山県の高岡市美術館、ロートレックとベル・エポック展

 20日に富山県高岡市の高岡市美術館で開幕する「ロートレックとベル・エポック PARIS-1900年」展の開会式と内覧会が19日、同館で行われた。ベル・エポック(美しき時代)と呼ばれた1900年前後のパリで活躍した画家ロートレックやドガ、マネ、ミュシャらの作品が並び、参加者は華やかな雰囲気を楽しんだ。9月16日まで。

 同展は、万博と五輪の開催で華やいだパリの1900年に焦点を当てて企画。145人の版画を中心に油彩、水彩画などを含む327点を展示した。ポスターを芸術の域に高めたロートレックや、アールヌーボーを代表するミュシャらが生み出した新たなアートが並ぶ。

 同館の村上隆館長は「ちょうどパリ五輪が開かれる夏に、美しき時代を垣間見てもらいたい」と話す。

 同年のパリ万博で日本の事務官長を務め、日本美術の魅力を広めた高岡市出身の美術商、林忠正の功績を紹介するコーナーも設けた。ひ孫で日本女子大名誉教授の高頭麻子さん(神奈川)も訪れ、「忠正を正しく理解してもらえる機会をつくってもらえてありがたい」と話した。

 開会式では河村幹治高岡市副市長、蒲地北日本新聞社長らがあいさつ。テープカットに続き、参加者は会場を巡り、フランスの芸術をゆっくりと鑑賞した。

 同館開館30周年、北日本新聞創刊140周年記念事業。