子宮頸がん、ワクチンで予防を 岡山県が街頭啓発、無料で受けられる「キャッチアップ接種」期限迫る

AI要約

岡山県がHPVワクチンの啓発活動を行い、子宮頸がんの予防を呼びかけている。期限が迫る「キャッチアップ接種」についても周知を図るため、街頭啓発が初めて企画された。

ワクチンは小学6年~高校1年相当の女子を対象に公費負担で提供されており、キャッチアップ接種の対象は1997~2007年度生まれの女性。正しい知識を得て接種を検討する時間を持つことが呼びかけられている。

子宮頸がんの主な原因はHPVウイルスで、性行為によって感染が広がり、がんに進行するケースもある。年間約1万1千人がかかり、WHOはワクチンと検診によって撲滅が可能としている。

子宮頸がん、ワクチンで予防を 岡山県が街頭啓発、無料で受けられる「キャッチアップ接種」期限迫る

 子宮頸(けい)がんを予防するHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの周知を図ろうと岡山県は18日、JR岡山駅西口広場で街頭啓発を行った。接種機会を逃した女性が無料で受けられる「キャッチアップ接種」の期限が来年3月に迫っていることなどから初めて企画した。

 職員ら7人が参加。駅を利用している中高生や大学生に「子宮けいがん予防しよ!」というメッセージと、ワクチンの詳細情報を掲載している県のホームページにアクセスできるQRコードを付けたふせん500個を配った。

 ワクチンは小学6年~高校1年相当の女子を対象に、公費負担の定期接種が2013年にスタート。その後、約9年にわたって国の積極的勧奨が中止された。キャッチアップ接種はこの間に接種を見送った1997~2007年度生まれの女性が対象で、3回の接種全てを無料で受けるには今年9月末までに1回目を受ける必要がある。

 県疾病感染症対策課は「接種に行く時間が取りやすい夏休みを前にワクチンの正しい知識を得て、家族らと検討する時間を持ってほしい」としている。

 子宮頸がんの原因は主にHPVウイルスと分かっている。性的接触によって大半の女性が感染し、段階を経て一部の人ががんに進行する。国内では年間約1万1千人がかかり、約3千人が亡くなっている。世界保健機関(WHO)は「ワクチンと検診で子宮頸がんの撲滅が可能」としている。