相馬2回一挙6点 原町打線2安打止まり 夏の高校野球福島大会

AI要約

相馬が12安打を記録し、原町をコールド勝利。宝は5回無失点の好投を見せた。

相馬と原町の主力選手は東京五輪で始球式を務め、思い出深い球場で真剣勝負を展開。

宝と小泉は中学から切磋琢磨し、高校最後の夏に公式戦で対決。宝の好投で相馬が勝利し、原町の夢への期待が高まった。

相馬2回一挙6点 原町打線2安打止まり 夏の高校野球福島大会

▽1回戦 相馬10-0原町(5回コールド)

 12安打と打線活発な相馬が原町にコールド勝ちした。相馬は一回に押し出しで先制。二回に打者一巡の猛攻で6点を挙げた。先発の宝は5回無失点の好投だった。原町は打線のつながりを欠き、2安打に封じられた。

■五輪始球式務めた相馬・宝、原町・小泉 思い出の球場で真っ向勝負貫く

 第6シードの相馬は原町との相双地区の伝統校対決を制した。相馬の主戦宝佑真、原町の捕手小泉直大(なお)は2021(令和3)年にあづま球場で開催された東京五輪の野球競技開幕戦で始球式を務めた。両校の主力となった2人は思い出深い球場で真っ向勝負を貫き、互いの3年間の成長を確かめ合った。

 相馬が9点をリードした五回1死三塁、宝が打席に入った。マスクをかぶる小泉は「絶対に抑えたい」と低めのカーブを投手に要求した。配球を読んだ宝は低めの球をすくい上げ、中堅深くに運んだ。三走が生還し、コールド勝ちを決める犠飛となった。

 中学2年時から相双選抜で切磋琢磨(せっさたくま)してきた2人。高校最後の夏に、公式戦での対決が実現した。宝は原町打線を8奪三振無失点と好投した。小泉は2打席で無安打に抑えられたが「速球がさらに力強くなり、すごい投手になった」と脱帽した。

 試合後のあいさつで2人は握手し、健闘をたたえ合った。「甲子園に行ってほしい」と夢を託す小泉に対し、宝は「原町の分まで勝ち進む」と誓いを新たにした。