卓球エース張本智和、パリオリンピック「自分が引っ張らなきゃ」 初出場の妹・美和には「一緒に喜び合えれば」

AI要約

東京五輪で銅メダルを獲得した卓球日本代表の張本智和が、パリ五輪に向けて強い意欲を示す。

水谷隼の引退により、張本はチームを引っ張る存在として成長し、3種目でメダルを目指す決意を示す。

妹の美和と共に五輪初出場を果たす兄姉の息子姉で、喜び合う瞬間を想像する。

卓球エース張本智和、パリオリンピック「自分が引っ張らなきゃ」 初出場の妹・美和には「一緒に喜び合えれば」

 今月開幕のパリ五輪に臨む卓球日本代表が12日、東京都内で練習を公開。練習後、取材に応じた男子エースの張本智和(21)=智和企画=は自身2度目の五輪に向け、「自分が男子だけじゃなくて日本卓球チームを引っ張らなきゃいけない」と強い自覚をにじませた。

 張本は1年遅れで開催された2021年の東京五輪に18歳で出場。団体戦メンバーの一員として銅メダルに貢献したが、「年上の2人がいて、精神的に自分は3番手で楽にプレーできた」と振り返る。

 ただ、今回は違う。4大会連続五輪出場など男子卓球界を長くけん引してきた水谷隼さん(35)が東京五輪を最後に引退。その「3番手」だった青年は試合経験を重ね、心身ともにたくましさを増し、順調に後継者と呼ばれるまでに成長した。東京五輪では期待されたシングルスで16強止まりの悔しさを味わっただけに、シングルスと団体、混合ダブルスの3種目にエントリーするパリでは「もちろん3つのメダルを目標に掲げている」と言い切る。

 女子団体で五輪初出場となる妹の美和(16)=木下グループ=ときょうだいで挑む初の五輪でもある。兄は「彼女らしいプレーをしてくれれば、きっとメダルはついてくる。妹は妹で、僕は僕でそれぞれ頑張って、終わった後にしっかり一緒に喜び合えればいい」と歓喜の瞬間に思いをはせた。