夏休みは空の不思議を研究だ! 福岡市科学館で「すごすぎる天気の図鑑展」

AI要約

福岡市科学館で始まった「すごすぎる天気の図鑑展~虹のはなし~」は、雲研究者・荒木健太郎さんの著書をテーマにした展示で、面白くて役に立つ天気に関する知識が紹介されている。

展示では、荒木さんが考案したキャラクターが登場し、気象現象やメカニズムを分かりやすく説明している。特別展限定の「空の自由研究 超メモ帳」もあり、自由研究がはかどる手助けとなっている。

会場では虹や雲の種類、気象現象に関する情報が展示されており、さまざまな体験コーナーや防災コーナーも設けられている。

 「虹のふもとにはたどりつける?」「雲は何でできてるの?」――。空を眺めているときにふと浮かんだ疑問を、面白くて役に立つ知識と一緒に紹介する「すごすぎる天気の図鑑展~虹のはなし~」が7月13日、福岡市科学館(中央区六本松)で始まりました。8月26日まで。雲研究者・荒木健太郎さんの著書をテーマにした特別展で、子どもたちの自由研究の手助けにもなりそうです。

 荒木さんは気象庁気象研究所(茨城県つくば市)の研究官で、防災や減災のために、災害をもたらす雲の仕組みを研究しています。2019年公開の映画「天気の子」(新海誠監督)では、劇中に登場する気象や雲の描写などの監修も担当しました。

 展示テーマになっている荒木さんの著書「すごすぎる天気の図鑑」(KADOKAWA)は、シリーズ累計50万部を発行。表紙や中身には“ゆる~い”顔をした雲や太陽、雨粒などのキャラクターが描かれ、子どもたちに人気です。これらのかわいいキャラたちが、説明が難しくなりがちな気象現象やメカニズムを分かりやすく伝えます。

 特別展の会場では、書籍で紹介されている素朴な疑問に対する答えを、本の形をしたパネルで学べます。

 展示は、図鑑の世界観がそのまま伝わってくる内容です。荒木さんが考えた空気の塊のキャラ「パーセルくん」が、会場内のパネルに登場して、豆知識を披露します。

 パネルでは、綿菓子のような積雲、太陽などの周りに光の輪がかかる巻層雲など、様々な雲の種類や特徴を説明。ほかにも、虹に出会う方法、日の出や日の入りに見られる現象「マジックアワー」、空が群青色に染まる「ブルーモーメント」といった気象現象についても解説しています。

 CDや特殊なフィルムに光を当てて、光の屈折で虹をつくる体験コーナーや、福岡市のハザードマップの見方を教わる防災コーナーも設けられています。

■自由研究がはかどるメモ帳も!

 市科学館では、特別展限定の「空の自由研究 超メモ帳」(税込み100円)を販売。“自由研究がはかどるワークブック”とのことで、メモ帳に記入しながら会場を巡ると、▽テーマ決め▽予想▽観察記録▽考察▽結論――といった研究の進め方の基本が学べます。学校に提出するリポートの書き方が身につくそうです。