同志社? 立命館? 関関同立の最新序列はどうなった?【2024年最新マップ付き】

AI要約

関西の大学と関東の大学とを同一の基準で論じることはできない。関西の大学は関東に比べて存在感が大きく、関西の大学は環境が学生にやさしいとされる。

関西の大学は就職では不利があるものの、就職支援が手厚い。関西学院大や近畿大などは就活支援が充実しており、大手企業とのネットワークも強い。

大学図鑑!2025では、関西の大学の特徴や就職支援に焦点を当てて紹介されている。

同志社? 立命館? 関関同立の最新序列はどうなった?【2024年最新マップ付き】

 25年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2025』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2023年12月時点に執筆した『大学図鑑!2025』をもとにしています)

● 関関同立・産近甲龍の最新序列はどうなっている?

 関西の大学と関東の大学とを同一の基準で論じることはできない。「東京で言えば○○大学」という言い方はあるが、ほとんどの場合、関西での存在感は関東における「○○大学」以上だし、逆に、全国的に見たネームバリューでは見劣りがしてしまう。

 このマップにしても、偏差値的に言えば、早慶上理から日東駒専までをいっしょにつめ込んだぐらいに、縦軸の開きは大きい。しかし、関西という平和に閉じた空間では、同居しつつ対抗意識を抱き合っていても不自然ではないのである。

 「関東より関西のほうが、何かにつけて学生にやさしい」とは、よく言われるところ。上位の大学はそれなりに満足な日々が送れるし、真ん中より下に位置する大学でも、関東の中堅以下の大学のように元気をなくしていることはあまりない。関東よりもはるかに健全な姿で大学が存在していると言えるだろう。

● 就職では全国的な知名度が課題

 しかし、こと就職となると、かなりの不利は否めない。関西の企業は大学名相応の評価をしてくれるが、いわゆる産近甲龍あたりだと東京の企業相手の就活では苦労を強いられがちだ。

 とはいえ、各大学就活のサポートは手厚い。たとえば、関西学院大のキャリアセンターの支援体制は関西屈指だ。「日本一、就職活動をする学生のサポートを本気で考える大学」であることを自負し、年間学生対応件数約2.7万件、卒業後の進路把握率も就職率や就職先への満足度もほぼ100%。

 「親身になって相談を受けてくれる」と学生の評判も良い。模擬面接など、多彩なプログラムの「就職ガイダンス」が年4回行われる。

 近畿大学も就活支援のキャリアセンターは、学生の入学時からプログラムを作成し個別対応。「公務員試験対策講座」などの職種や資格別の「課外講座」体制も一通りあり、インターンの案内も積極的。

 さらに全国に約57万人OB・OGを輩出しており、そのネットワークは頼りになる。関西で一般に知られているような企業のほとんどに先輩がいると言えるほど。学内では年間約1400社の企業研究会や合同企業セミナーが行われ、多くの企業と出合う機会もある。