茨城・つくばの移動期日前投票所 8月上旬、全域で実験

AI要約

茨城県つくば市が10月の市長選と市議選で実施を目指すオンデマンド型移動期日前投票所を巡り、市は実証実験を行うことを発表した。

市内全域対象の実証実験は、要介護度3以上の高齢者や体に重い障害がある有権者を対象としており、投票を自宅から行える仕組みを導入する。

五十嵐立青市長は、今秋の実施に意欲を示しており、投票機会を確保することに強い思いを持っていると述べた。

茨城・つくばの移動期日前投票所 8月上旬、全域で実験

茨城県つくば市が10月の市長選と市議選で実施を目指すオンデマンド型移動期日前投票所を巡り、市は12日、市内全域対象の実証実験を8月6~9日に行うと発表した。市選管は、実証実験の結果を踏まえ、9月2日の選挙管理委員会で実施の可否について判断する。

市が実施を目指すオンデマンド型移動期日前投票所は、市内に約3千人いるとされる要介護度3以上の高齢者や体に重い障害がある有権者が対象。電話などで予約すると、投票箱を載せた車が自宅に来て投票できる仕組み。

実証実験には投票車2台、送迎車2台を用意。自宅敷地に投票車が入れない時は近くで待機し、一回り小さい送迎車が自宅との間を行き来する。対象者には実証実験の案内通知を発送済みで、今月18日まで事前申請を受け付ける。

市は、申請した有権者33人(11日現在)の自宅に職員を派遣し、障害の程度や駐車場の広さなどを確認。22日~8月2日に改めて実証実験の参加日を申し込んでもらうとしている。

市は当初、一部地区での導入を目指して今年1月に実証実験を実施したが、市選管からは「市全域での実証実験を通じて課題を整理し、万全な態勢で本番に臨むべき」との意見が出されていた。

五十嵐立青市長は、12日の会見で「投票機会を確保することに政治家として強い思いを持っている」などと述べ、今秋の実施に改めて意欲を示した。