セイノーが自動運転トラックで幹線輸送の実証実験 佐川と共同で10月から

AI要約

セイノーホールディングス(HD)と佐川急便、T2は、2024年問題に備えて自動運転トラックを使用した幹線輸送の実証実験を開始することを発表した。

実験では、自動運転トラックによる幹線輸送の可能性を探り、将来的にはレベル4の自動運転トラックによる実際の輸送を目指す予定だ。

実験では東名高速道路や名神高速道路などで、荷物を積んだ状態での走行を行い、ノウハウや知見を蓄積していく予定だ。

セイノーが自動運転トラックで幹線輸送の実証実験 佐川と共同で10月から

 西濃運輸を傘下に持つセイノーホールディングス(HD)と佐川急便、T2(東京都千代田区)は11日、東京-大阪間の高速道路の一部で、自動運転トラックを使った幹線輸送の実証実験を10月から始めると発表した。ドライバー不足が懸念される「2024年問題」に対応し、将来の輸送手段として自動運転の可能性を探る。

 セイノーHDによると、自動運転装置が運転操作の全てを代替する「レベル4」での幹線輸送を目指し、荷物を載せた状態でトラックが公道を走る実験は日本初。実験はレベル4と同じ自動運転で行うが、非常時に備えてドライバーが同乗する「レベル2」で行う。

 セイノーHD、佐川急便とも、T2が開発した自動運転トラック1台ずつを使い、東名高速道路や名神高速道路など六つのルートで25年6月まで実施。実際に荷物を積んだ状態で行い、知見やノウハウを蓄えた上で、27年にレベル4の自動運転トラックによる幹線輸送の実現を目指すという。

 セイノーHDの河合秀治執行役員オープンイノベーション推進室長は「今回の実験に挑むことで、持続可能な物流の実現や顧客の繁栄に貢献したい」としている。