「親孝行な娘さん」赤ちゃんの遺体をトイレのタンクに遺棄の容疑で逮捕の38歳の女 生活保護を受給しながら母親の介護をしていて… 近所の人は「トラブルはほぼ見たことがない」
38歳の女が生後間もない赤ちゃんの遺体を自宅アパートのくみ取り式トイレのタンクに遺棄した疑いで逮捕された事件。
女は出産していないと主張し、警察は遺棄された赤ちゃんを出産した可能性を捜査中。
容疑者は母親の介護と生活保護を受給しており、事件は驚きと戸惑いをもたらしている。
生後間もない赤ちゃんの遺体を、自宅アパートのくみ取り式トイレのタンクに遺棄したとして、警察は青森市の38歳の女を死体遺棄の疑いで逮捕しました。女は「妊娠や出産はしていない」と供述して容疑を否認しています。
逮捕されたのは、青森市金沢5丁目の無職・中野渡恵子容疑者（38）です。
警察によりますと、中野渡容疑者は7月10日ごろから11日の午後3時前までの間に、自宅アパートのくみ取り式トイレのタンクに生後間もない男の赤ちゃんの遺体を遺棄した疑いが持たれています。
11日午後2時前に病院から「出産直後と思われる女性が病院へきているが、出産していないと話している」と警察に連絡があったということです。
長野耀聖記者
「住宅街の一角にあるこちらのアパートの便槽の中から赤ちゃんの遺体が見つかったということです」
タンクの中で、ほぼ埋もれた状態で見つかった赤ちゃん。中野渡容疑者はアパート2階に住んでいて、自宅のトイレから赤ちゃんをアパートの下にあるトイレのタンクに遺棄したと見られています。
赤ちゃんの身長は約40cmで、遺体に目立った外傷はなく、へその緒や胎盤はついていて、衣服は着ていませんでした。
事件現場となったこのアパートに中野渡容疑者は、母親と交際相手の男性と3人で暮らしていました。生活保護を受給しながら母親の介護をしていて、近所の人によりますと、トラブルはほぼ見たことがなかったということです。
近くの人は
「（中野渡容疑者は）生活保護をもらっていた。（母親が）手術ができないって言われて体調が悪くなった。救急車を呼んで病院に走って、入院もしていた」
Q.中野渡容疑者が母親の看病をしていた?
「そう」
「（中野渡容疑者は）とっても普通な人で親孝行な娘さん。最近は（母親が）歳をとって、動けないのでは。お母さんを看病しているっていう感じ。娘さんが」
一方で、2024年に入り中野渡容疑者が出歩くことは少なくなっていたといいます。
近くの人は
「2～3回しか見ていない。今年に入ってから。その時見ても、なんか太ったかなというふうに見えた」
警察の調べに対し中野渡容疑者は「妊娠や出産はしておらず赤ちゃんは知らない」という趣旨の供述をし、容疑を否認しているということです。
一方で、警察は中野渡容疑者が遺棄された赤ちゃんを出産したとみていて、殺人の疑いも視野に捜査する方針です。
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