# 海洋生態

生まれて10日の子イルカまで…巨済シーワールドでまたイルカの死
2024.09.12

生まれて10日の子イルカまで…巨済シーワールドでまたイルカの死

 飼育しているイルカの相次ぐ死で「イルカの墓場」と呼ばれる慶尚南道巨済(コジェ)のイルカ水族館「巨済シーワールド」で、生後わずか10日の子イルカが死亡した。2月に2頭のイルカが死んだのに続き、今年だけで3件目の死だ。動物保護団体は海洋水産部と慶尚南道に同施設の閉鎖を求めている。 

どこへ行ってもクラゲばかり…大量発生で漁業被害 「クラゲカッター」で駆除も 広島県東部、一斉駆除に同行
2024.08.31

どこへ行ってもクラゲばかり…大量発生で漁業被害 「クラゲカッター」で駆除も 広島県東部、一斉駆除に同行

 広島県東部海域でミズクラゲが大量発生し、漁業被害が出ている問題で、福山市は本年度、「クラゲカッター」と呼ばれる装置を漁船に設置して駆除に取り組んでいる。今月初め、市と県による一斉駆除に同行し、備後の里海の今をみた。 田島(同市内海町)の南約2キロの沖合。集まった16隻の底引き網

アマモ群落地復元、タツノオトシゴ戻る…韓国LG化学、中間結果発表
2024.08.28

アマモ群落地復元、タツノオトシゴ戻る…韓国LG化学、中間結果発表

【08月28日 KOREA WAVE】韓国LG化学は27日、「アマモ生息地復元や研究事業」の中間モニタリング結果を発表した。LG化学は昨年、事業所がある韓国南部・麗水(ヨス)の大鏡島(テギョンド)近くでアマモ群落地の復元に着手した。大小のアマモ群落の間にもアマモを移植し、群落地を

済州島近海に中国・長江からマイクロプラスチックを含む低塩分海水が大量流入の恐れ【独自】
2024.08.24

済州島近海に中国・長江からマイクロプラスチックを含む低塩分海水が大量流入の恐れ【独自】

 今年の中国の梅雨(メイユー)期間中に大雨が降った長江では、昨年に比べ最大で50%以上も放流量が増え、済州島近海の海洋生態系に悪影響が懸念されている。塩分が希釈された海水が済州島側に流れてきて魚が逃げ出すだけでなく、マイクロプラスチックも大量に流入する可能性があるためだ。 韓国国

“トキシラズは0匹 ブリは100匹” 海水温上昇で漁業に変化が コンブの生育悪く漁獲量が激減 「海洋熱波」が原因か 北海道
2024.08.13

“トキシラズは0匹 ブリは100匹” 海水温上昇で漁業に変化が コンブの生育悪く漁獲量が激減 「海洋熱波」が原因か 北海道

2024年も北海道は厳しい暑さに見舞われている。沿岸の海水温も上昇しており、海産物に影響が出始めている。北海道東部の釧路町昆布森で行われているサケの定置網漁では、脂がよくのった高級なサケ・トキシラズを求めておよそ10キロ先の漁場に到着した。しかし、事前

オフィスで育ったサンゴを海へ 働く人も「愛着が湧く」【つなごう沖縄】
2024.08.08

オフィスで育ったサンゴを海へ 働く人も「愛着が湧く」【つなごう沖縄】

地球温暖化による海水温の上昇や水質汚染などの影響で、沖縄のサンゴは危機的状況に瀕しています。サンゴが減ることで世界中の漁獲量が減少するなど、海の生態系への影響は世界規模に広がっています。この問題を解決しようと那覇市の企業が始めたのは、「ICTを活用してサンゴを陸上で

大西洋の海洋循環、早ければ2030年代後半にも停止か 新研究
2024.08.05

大西洋の海洋循環、早ければ2030年代後半にも停止か 新研究

(CNN) 大西洋の海水が表層で北上して深層で南下する南北循環(AMOC)が、早ければ2030年代後半にも停止する恐れがあるとの研究結果が新たに報告された。AMOCは地球規模のベルトコンベアーのように、南半球の暖かい海水と塩分を北大西洋に運ぶ。北大西洋で冷えた海水は深層に沈み込み

小さな巨人、ミクロの芸術 伊勢湾の植物プランクトンがみせる異世界
2024.08.02

小さな巨人、ミクロの芸術 伊勢湾の植物プランクトンがみせる異世界

 顕微鏡に目を落とすと、銀河の中を漂う星々が集まったような光景が広がっていた。三重大学(津市)の生物資源学部・生物海洋学研究室で、伊勢湾で採取した植物プランクトンを光学顕微鏡で見せてもらった。大小様々で、奇妙な形をした体がキラキラと輝く、神秘的な異世界だった。研究室では、海洋を漂う動・植物プラ

「海鳥の楽園」北海道天売島、知って守って 対岸の展示施設、環境問題提起も
2024.07.29

「海鳥の楽園」北海道天売島、知って守って 対岸の展示施設、環境問題提起も

 北海道北部の日本海側に浮かぶ天売島は、毎年3~8月に8種数十万羽が集まる世界有数の海鳥の繁殖地だ。貴重な環境を守ろうと、対岸の羽幌港近くにある「北海道海鳥センター」は来場者に関心を持ってもらうための工夫を凝らす。遊び心を交えた展示に加え、環境破壊の深刻さも問題提起。担当する羽幌町町民課の石郷

フジツボの船底への付着を防ぐ安全な阻害剤合成に成功 岡山大など
2024.07.19

フジツボの船底への付着を防ぐ安全な阻害剤合成に成功 岡山大など

 フジツボの船底への付着阻害剤の化学合成に、岡山大学などの研究グループが成功した。「スカブロライドF」という有機化合物で、本来はサンゴの一種であるソフトコーラルから単離できるが、天然由来では微量しか採れないことが課題だった。今回の合成法を用いて製品化できれば、毒性がなく安全で海を汚さない環境に

ブルーカーボンを知ろう 「海の森」を守ろう <PICK UP!>
2024.07.12

ブルーカーボンを知ろう 「海の森」を守ろう <PICK UP!>

 二に酸さん化か炭たん素そ(CO2)を海かい藻そうなどの「海うみの森もり」が吸きゅう収しゅうして炭たん素そをためる「ブルーカーボン」。近きん年ねん、CO2削さく減げん対たい策さくとして注ちゅう目もくされています。その生せい態たい系けいの仕し組くみを解かい明めいしようと、全ぜん国こくの沿えん岸が

使用済み核燃料中間貯蔵施設 瀬戸内海の環境保全を目指す団体が県に要請 「生物多様性を低下させる行為をしてはならない」山口県上関町に計画
2024.07.08

使用済み核燃料中間貯蔵施設 瀬戸内海の環境保全を目指す団体が県に要請 「生物多様性を低下させる行為をしてはならない」山口県上関町に計画

瀬戸内海の環境保全を訴える団体が中国電力による使用済み核燃料中間貯蔵施設建設計画について計画にともなう港湾建設を禁止することなどを県に求めました。要請したのは岡山県に事務局を置き、山口県を含む瀬戸内海周辺11府県の市民や団体で作る環瀬戸内海会議です。会は、中国電力が

「海の栄養を豊かに」神戸市漁協が須磨海岸沖で試験調査/兵庫県
2024.07.04

「海の栄養を豊かに」神戸市漁協が須磨海岸沖で試験調査/兵庫県

海の栄養を豊かにして海産物を増やそうと、海に肥料を投入する「施肥」の導入に向けた試験調査が兵庫県の神戸で行われました。この試験調査は兵庫県神戸市の須磨海岸沖で市の漁業協同組合が県などと協力し、2024年4月から3カ月にわたり行ったものです。近年、瀬戸内海では水質は良

「造礁サンゴ」の新種発見 宮崎大学などが日南・大島周辺海域で
2024.07.04

「造礁サンゴ」の新種発見 宮崎大学などが日南・大島周辺海域で

 宮崎大(宮崎市)などの研究グループは3日、宮崎県日南市の大島周辺海域で、サンゴ礁を形成する能力のある「造礁サンゴ」の新種を発見したと発表した。同県延岡市の島浦島や熊本県天草市牛深の周辺海域でも生息を確認。群体によって赤や緑、茶色など多様な色があることから「ヘンゲカメノコキクメイシ」と命名し、

海洋国家日本で進む「ブルーカーボン」活用とは
2024.07.04

海洋国家日本で進む「ブルーカーボン」活用とは

日本は、二酸化炭素(CO2)を回収・貯留し、そのクレジットを販売することでCO2排出量を相殺し、さらなる環境保全活動を支援するブルーカーボン・プロジェクトに取り組んでいます。さまざまな機関とパートナーシップを結び、適切な専門知識を活用しているように、日本におけるブルーカーボンの取

「クロダイがアサリを食い尽くす!?」俳優・松下奈緒さんも参加した、知ることからはじめる食害対策
2024.06.13

「クロダイがアサリを食い尽くす!?」俳優・松下奈緒さんも参加した、知ることからはじめる食害対策

「海の恵みが獲れなくなる」と聞いて、うまくイメージできるだろうか。魚だけではなく、貝類や海苔といった日本食には欠かせない食材も、その危機にある。魚介類は無限に海から生まれてくるわけではない。乱獲による魚介類の減少は世界各地で発生しており、水産資源の保護は漁師たちだけでなく、私たち

「もっともっと大きくなってね」 ほとんど獲れなくなったアサリの復活願い… 小学生が放流体験
2024.06.07

「もっともっと大きくなってね」 ほとんど獲れなくなったアサリの復活願い… 小学生が放流体験

小学生に海の環境について考えてもらおうと愛媛県西条市内で7日、アサリの放流体験が行われました。市内の環境ボランティア団体が実施したアサリの放流体験には、西条市立吉井小学校の3年生19人が参加しました。西条市を流れる広江川河口に集まった児童は、6隻の船に分かれて乗り、

潜水調査の可能性を議論 科学潜水啓発シンポジウム
2024.06.07

潜水調査の可能性を議論 科学潜水啓発シンポジウム

海に囲まれた日本の環境を活かすために海に研究者が潜って調査する科学潜水の可能性と安全な調査の進め方について議論するシンポジウムが九州大学で開かれました。九州大学浅海底フロンティア研究センター菅浩伸センター長「研究者が直接水中で観察するということや、サンプルを採取するということがで

中国周辺海域の放射性物質濃度「異常なし」 日本産水産物禁輸は継続
2024.06.06

中国周辺海域の放射性物質濃度「異常なし」 日本産水産物禁輸は継続

 中国政府が発表した海洋環境の報告書で、2023年の中国周辺海域の放射性物質濃度について「異常は見られなかった」と明記したことが明らかになった。同年8月に東京電力が福島第一原発の処理水放出を始めたことに反発した中国は、現在まで日本産水産物の禁輸措置を続けている。 中国生態環境省が

周辺海域の放射性濃度「異常なし」 水産物禁輸は継続 中国
2024.06.06

周辺海域の放射性濃度「異常なし」 水産物禁輸は継続 中国

 【北京時事】中国生態環境省は5日、2023年の中国周辺海域の放射性物質濃度に「異常は見られなかった」とする年次報告を公表した。 同年8月の東京電力福島第1原発の処理水海洋放出後も、数値に異常がなかったことを自ら示した形。一方、放出を受けた日本産水産物の禁輸措置は継続する見通しだ