涙の兵庫県副知事が斎藤知事について語ったこと「斎藤知事に計5回辞職を進言」 知事の課題は、コミュニケーション力と瞬間的対応【発言を詳しく】

AI要約

兵庫県の片山安孝副知事が辞意を表明し、斎藤知事とのやりとりや責任を明かした。

副知事は職員の心情やストレスを考慮し辞表を提出することを決めた。

知事とのやりとりや支援不足に対する自責の念を吐露し、涙ながらに辞意を表明した。

涙の兵庫県副知事が斎藤知事について語ったこと「斎藤知事に計5回辞職を進言」 知事の課題は、コミュニケーション力と瞬間的対応【発言を詳しく】

兵庫県の片山安孝(かたやま・やすたか)副知事は12日、「辞職の意向を斎藤知事にきのう伝え、きょう辞表を提出予定」だと話した。

斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発した職員が死亡した問題を受け、副知事が自ら心情を吐露。副知事は、斎藤知事の抱える課題や、これまで明らかにされてこなかった知事とのやりとりなどを明かし、目頭を押さえて涙を見せるシーンもあった。

冒頭、片山副知事は退職意向の理由について2つあげた。

・「文書事案が3月末から取り沙汰されて以来、県政に様々な影響や混乱を招いた。企業で言う経営者たる特別職の誰かが責任を取らなければいけないと考えた」

・「百条委で証言を行うなど職員に負担をかけることの責任。証言等で大きな精神的ストレスは計り知れない」

こう切り出した片山副知事は、問題の根本について「特別職が県議会や議会と十分な信頼関係を築くことができなかった。知事と職員の間は、残念ながら距離があるといわざるを得なかった」とし、自らは「県庁内、県庁外の調整に努めたが、力及ばなかったことの責任を痛感している」とした。

知事とは以下のようなやりとりがあったという。

片山副知事「私から知事に対して『知事も一緒に退職するお考えはありませんか?』と申し上げた。知事はかねてからおっしゃっている通り、選挙で県民から負託を受けた身なので任期を全うして頑張りたいと返事があった。これは知事の判断なので、私としては尊重したいと思っている。」

そして、斎藤知事からはこのような反応があったという。

「まず慰留という感じ。片山さんと任期いっぱい一緒に仕事をしたいと。私は、誰かが責任を取らないといけないということで、自分が責任を取らしていたきたいと強く申し上げた。知事は考えたような感じはあるが、この3年片山知事には大変お世話になったと頭を下げた。」

そして、片山副知事は涙ぐむ。

「大変申し訳ない。なんで知事を支えられなかったのか…悔しくてしゃあないです。自分の能力が無かったと思っている。一生懸命やっている知事をなぜ支えられなかったか。確かに知事に課題はあります。その点は謝りますが、支えることが出来なかった自分に対する自責の念はあります。」