名物「茅葺き屋根」芝寿し店舗リニューアル

AI要約

石川県野々市市にある芝寿し合掌店が屋根の改修工事を終え、リニューアルオープンした。

古き良き建物を活かす「もったいないの精神」が裏にあり、築130年の茅葺き建物が改修された。

新しい店舗はドライブスルー方式を導入し、古い建築技術や風景を残しつつ、将来に向けて文化財指定の申請を予定している。

茅葺き屋根で知られる石川県野々市市の「芝寿し合掌店」が、屋根の葺き替え工事を終え、11日、リニューアルオープンしました。

この改修工事の裏には、今も受け継がれる「もったいないの精神」がありました。真新しい茅葺き屋根の店舗。

野々市市三日市3丁目にリニューアルオープンした「芝寿し合掌店」。

店員と客のやり取り「吹き抜けになっていますので見て行ってください」

 芝寿し合掌店は今から50年前にオープン。手取川ダムの建設により水没予定だった白山市白峰の当時、築80年の建物を芝寿しの創業者が現在の場所に移築し、店舗として利用したのです。

芝寿し 越野智也さん「古き良きもを作るとかもったいないの精神で作られた会社なのでいいものをより長く現代に残すことを大切にしている」

現在は築130年が経ち老朽化が進んだため、移築後初めての改修工事が去年12月から始まりました。

茅を取り外すと立派な柱や梁が姿を見せました。

そして、2024年4月からは真新しい茅の葺き替え作業も始まりました。

風雪に耐えられるよう、これまでよりも厚く茅を葺き、販売形態もドライブスルー方式を加えて店舗がリニューアルしました。

芝寿し 越野智也さん「もともと茅葺き屋根が特徴の店舗なので古い技術を活かして作られたお店なのでそこを見て欲しい」新店舗は吹き抜けとなり、下から見上げる柱や梁、茅葺き屋根から当時の建築様式を伺うことができます。

客は・・・「広くなって明るくなった気がします。茅葺き屋根の建て物だったんだと初めて感じました」

創業者の「もったいない精神」を引継ぎ、貴重な建物を後世に伝えようと、芝寿しでは国や自治体に文化財指定の申請を予定しています。