マケインのロケに協力

AI要約

愛知県東部の東三河地域が舞台のライトノベル「負けヒロインが多すぎる!」のアニメが中京テレビなどで始まる。

制作チームのこだわりや熱意、豊橋市などの協力がアニメ制作に大きく貢献した。

豊橋市の関連施設や店舗も盛り上げに一役買い、アニメの放送を楽しみにしている様子が伝わる。

マケインのロケに協力

 愛知県東部の東三河地域が舞台のライトノベル「負けヒロインが多すぎる!(マケイン)」のアニメ放映が中京テレビなどで13日に始まる。「とよはしフィルムコミッション」、精文館書店などもロケで協力した。関係者は「制作チームの熱意がすさまじかった」と話す。【林大二朗、北川壱暉】

 作者は、愛知県豊橋市出身の雨森たきびさん。恋愛で相手に振られた経験のある女の子「負けヒロイン」の挫折や成長などを描く青春ラブコメだ。

 とよはしフィルムコミッションによると、アニメ化の話があったのは2022年秋頃。それ以降、時習館高校などのロケに10回以上同行した。事務局長の藤沢英樹さん(56)は「細部へのこだわりに感動を覚えた」と振り返る。

 特に驚いたのは、ポスターに出てくる屋上の柵の描写。濃淡や細かな「デコボコ」まで細かに再現している。また、セミの音も学校で録音した音源を使っているという。「音をわざわざ取りに来る姿勢がすごい。この作品に関われて誇りに思う」と語る。 

 「ヤマサちくわ」や「ブラックサンダー」など、施設や店も数多く出る。アニメ放映に合わせ、最新のパッケージが描かれている。大木敏行さん(63)は「今の豊橋が知れる。遊びに来るきっかけになればうれしい」と期待する。

 田中靖治さん(58)は「マケインに関わり始めて、久しぶりにアニメを見るようになった。そんな影響力の大きい作品に育ってほしい」と話した。

 豊橋市広小路1の「精文館書店」豊橋本店では、マケインの特設コーナーを設置してPRし、アニメを盛り上げようと取り組んでいる。

 豊橋を舞台にした作品であることを数年前に知り、1巻から店頭に置いてPRしてきた。鈴木富浩店長によると、昨年、とよはしフィルムコミッションを通じてアニメ制作の関係者が来た。時間を忘れて取材に取り組む姿を見て、作品に対する思い、アニメ化に向けた熱意を感じたという。

 鈴木店長は「クリエーターの思いがこもった作品を多くの人に見てほしい。店としては飾り付けをして、たくさんの利用者にそのの魅力を伝えていきます」と話した。

 精文館は14日から、アニメ放送記念としてコラボステッカーを配る。原作小説1~7巻、コミックス1~3巻のいずれかを買うと1会計で1枚をプレゼントする。