兵庫県の片山副知事が辞職 を表明「県政の混乱させている責任をとるため」斎藤知事のパワハラ疑惑を告発した職員が死亡

AI要約

兵庫県の片山安孝副知事が辞職。元西播磨県民局長の告発文の真偽を巡る混乱が背景。

百条委員会設置、元県民局長死亡、労働組合が知事に辞任を求めるなど激化。

片山副知事が辞職を申し出も、斎藤知事は拒否。県政の混乱が続く。

12日、兵庫県の片山安孝副知事が辞職しました。理由について、「県政の混乱させている責任をとるため」としています。

兵庫県の元西播磨県民局長(60)はことし3月、斎藤知事のパワハラ行為などを告発する文書を一部の報道機関などに配布しました。

しかし、斎藤知事は当初「業務時間中に『嘘八百』含めて、文書を作って流す行為は公務員失格です」と語り、県は内部調査の結果、告発文は『事実無根』だとして、元県民局長を停職3カ月の懲戒処分としました。

その後、告発文に書かれていたコーヒーメーカーの贈答について幹部(55)が企業から受け取っていたことが判明。 さらに、知事も公務中に20メートル歩かされて職員を厳しく叱責したことなどを会見で認めるなど、告発文の内容が知事の言う「嘘八百」でないことが明らかになり、議会で内容の真偽を確かめるための強い調査権を持つ『百条委員会』が設置されました。

元県民局長も百条委員会に証人として出席する予定でしたが今月7日、死亡しているのが見つかりました。 自殺とみられます。

関係者によると、11日午後、片山副知事は斎藤知事を訪問し「県政の混乱させている責任をとるため」として辞職の意向を伝えたということです。

さらに、斎藤知事にも自身とともに辞職するよう求めましたが、斎藤知事は「県民の負託を受けている」などと断ったということです。

この問題を巡っては、10日にも県職員およそ4000人が加盟する労働組合が知事に辞職するよう申し入れています。