大雨時のアンダーパスは要注意! 出雲で車が立ち往生 水圧で車のドアが開かなくなるケースも

AI要約

大雨によるアンダーパス冠水で立ち往生した車が救助されるも、管理上の問題や水没リスクが指摘される

アンダーパスの過去の事例や全国の状況を踏まえて、安全な運転方法について警鐘が鳴らされる

アンダーパスを利用する際の注意点や大雨時の運転避け方、車両故障防止のための対処法が紹介される

大雨時のアンダーパスは要注意! 出雲で車が立ち往生 水圧で車のドアが開かなくなるケースも

 9日の大雨に伴い、道路や線路の下を通る「アンダーパス」が冠水し、出雲市内で車1台が立ち往生した。ドライバーにとっては薄暗く、水深を判断することが難しい。立ち往生した場合、水圧で車のドアが開かなくなるケースもある。管理する自治体は大雨時に通行規制するが、JAF島根支部は大雨時の利用は控えるよう呼びかける。

 9日午後、出雲市斐川町直江のアンダーパス(通称・直江新川アンダー)。60代男性が運転する車が進入し、冠水で身動きがとれなくなった。男性は救助されて無事だったが、車は一部を残して水に漬かった。

 管理する出雲市道路河川維持課によると、直江新川アンダーは高水位になると市に連絡が入る緊急通報システムを設置。同日午後1時半ごろにシステムが通行止めを指示、職員が出向いて手動で通行規制のゲートを下げた。車はその前に進入していたとみられる。

 国土交通省によると、2021年度末時点で、アンダーパスは島根49カ所、鳥取12カ所ある。過去の大雨で車が立ち往生するケースは少なくなく、全国では水没し、死亡する事故も発生している。

 JAF島根支部(松江市東津田町)によると、水位が車の床下の位置を上回った場合、エンジンの吸気口に水が入り、エンジンが停止し、故障する可能性があり危険という。後輪が浮いている場合、前席のドアが水圧で開けにくくなり、セダンは水深60センチ以上は開けることができないという。

 同支部の伊藤昇さん(54)は、大雨時は外出せず、どうしても外出する場合はアンダーパスを使わないことが大切と指摘。冠水していても通行規制されていないケースもあり、誤って進入した場合は「無理せず、後続車に合図した上で、引き返してほしい」と訴えた。また、似たような状況が発生しやすい川沿いや海抜の低い場所の走行にも注意を促した。