北海道・よつ葉乳業、東京に直営店 最大市場に本格進出 家庭用比率引き上げ狙う

AI要約

よつ葉乳業(札幌)が東京・恵比寿に家庭用商品の販売を強化する直営店をオープンする。

東京進出は、家庭用売上比率を引き上げ、海外の競合に対抗するための戦略の一環。

新店舗ではパフェカフェや家庭向け商品の販売スペースを設け、187点の商品を取り扱う。

北海道・よつ葉乳業、東京に直営店 最大市場に本格進出 家庭用比率引き上げ狙う

 よつ葉乳業(札幌)は13日に東京・恵比寿に家庭用の全商品をそろえた直営店をオープンする。道内市場の今以上の開拓が難しい中でも、売上高に占める家庭用の比率を現状の3割から将来5割まで引き上げるため、最大消費地・東京に本格進出して「よつ葉ブランド」の浸透を図る。今後は海外の安価な乳製品との競争も避けられず、首都圏での広告やスーパーへの営業と合わせ、まず乳業大手と競い、一段の成長を目指す方針だ。

 直営店「よつ葉ミルクプレイス」を、商業施設「恵比寿ガーデンプレイスタワー棟」地下1階に構える。広さ約260平方メートルは同社直営店で最も広い。パフェを楽しめるカフェのほか、牛乳やヨーグルト、チーズといった家庭向け商品の販売スペースを持つ。計187点の商品を取り扱う。

 同社は2021年に都内にクレープなどを扱う店を出したが、22年に閉店。改めて好条件の物件を探し、都心で敷地内に商業機能とマンションがある今回の場所に決めた。「消費者に製品を手に取ってもらう機会は多い」との判断からだ。