「視界が真っ白に」 ベリテンライブ会場で落雷、９人軽傷 栃木・真岡市
栃木県真岡市で開かれた野外ライブイベントで落雷があり、9人が軽傷を負った。ライブは中断されて観客は避雷針近くのステージに移動したが、雷は近くの仮設テントにも落ちた。
落雷の際に清掃ボランティア9人が足のしびれを訴え、6人が救急搬送された。主催者は中止を決定し、けがをしたのは18～28歳の男女で専門学校の学生も含まれた。
観客によると、複数回の落雷がステージや避雷針、近くの木にあったとみられる。橘辰海さんは、ステージ前で座っている際に雷が落ちた瞬間の恐怖を振り返った。
8日午後4時20分ごろ、栃木県真岡市下籠谷の井頭公園運動広場で開かれていた野外ライブイベント「ベリテンライブ2024スペシャル」で、会場付近に複数回、落雷があった。ステージ北側にあった仮設テント付近にも落ちたとみられ、テント内で待機していた清掃ボランティアの計9人が足のしびれを訴え、6人が救急搬送された。9人はいずれも軽傷。主催者のエフエム栃木（レディオベリー）は、雷が近づいてきた同3時40分ごろにライブを中断し、同4時25分ごろに中止とした。
レディオベリーや真岡署によると、雷雨に伴いライブを中断し、運営側の避難誘導に従って観客は避雷針近くのステージ前方に移動したという。安全姿勢でしゃがみながら待機するなどしていた際、会場周辺で落雷があった。
けがをした9人は清掃ボランティアで、18～28歳の男性5人と女性4人。栃木県小山市の専門学校の学生も含まれている。
複数の観客によると、落雷は複数回あった。ステージ近くの避雷針や近くの木に落ちたとみられる。
宮城県蔵王町から訪れていた会社員橘辰海さん（24）は「スタッフの指示に従ってステージ前でみんなが集まりしゃがんでいた時に、近くの避雷針に落ちたように見えた。視界が一瞬真っ白になって、すさまじい音と、座っていても衝撃で体がよろめくような地響きを感じた。『キャー』とか『うわー』という悲鳴が上がっていた」と振り返った。
