電気代が高いからと…エアコンの使用を控える高齢者も 熱中症死亡事例受け県が対策会議 農作業や墓掃除など見合わせを呼びかけ

AI要約

高齢者の熱中症対策について、鳥取県が呼び掛けを行った。

今年初の熱中症死亡事案が報告されるなど、高温による熱中症被害が深刻化している。

高齢者や児童生徒に対し、外出時の注意や水分補給を呼び掛けている。

電気代が高いからと…エアコンの使用を控える高齢者も 熱中症死亡事例受け県が対策会議 農作業や墓掃除など見合わせを呼びかけ

熱中症と見られる原因で畑に出ていた高齢者が死亡する事案が起きたことを受け、鳥取県は8日、熱中症対策連絡会議を開き、特に高齢者に対し暑い日には農作業などを見合わせるよう呼び掛けました。

鳥取県内では熱中症と見られる原因で6日、県中部で畑に出ていた90代の男性が倒れているのが見つかり、今年度初めて死亡が確認されたほか、4月以降農作業をしていた80代2人、エアコンを使わずパソコン作業をしていた50代、部活後帰宅した10代の4人が重症となりました。

高い気温が予想される場合、熱中症警戒アラートなどが発表されますが、今回の事案を受けて、特に高齢者に対して農作業や墓掃除などを見合わせること、すぐに水分補給できるよう準備しておくことなどを呼び掛けました。

また児童生徒に対しては部活動や登下校の間もこまめに水分補給をすること、少しでも異変を感じたら運動や活動を中止することを呼び掛けました。

鳥取県 池上祥子 統轄監

「(高齢者は)ひとりで作業なさることのないように、複数で行動して頂いたり、また高齢者だけでなく周囲のご家族などもひとりにしない、定期的な確認、体調の確認などして頂くことも行って頂きたいと考えています」

電気代が高いからとエアコンの使用を控える高齢者もいることから、市町村が助成金などの支援をしている例も報告され、関係機関が連携して熱中症予防の輪を広げることにしています。