落水の危険を実体験 鋸南中1年生が海保の水泳教室で(千葉県)

AI要約

千葉海上保安部による水泳教室が開かれ、鋸南中学校の生徒が海難事故や救命胴衣の重要性を学んだ。

生徒は水中での難しさや救助方法を学び、救命胴衣の必要性を体験した。

教官は落水時の正しい行動や救助方法を指導し、潜在的な海難事故に備えるよう呼びかけた。

落水の危険を実体験 鋸南中1年生が海保の水泳教室で(千葉県)

海に行く機会が増える夏休みを前に、千葉海上保安部による水泳教室が25日、鋸南町の同町B&G海洋センターで開かれた。鋸南中学校の1年生35人が、実際に水に入って、落水時の危険や、救命胴衣の必要性などを学んだ。

海の事故を防止するとともに、落水してしまったときの正しい助かり方、助け方を学んでもらおうと、同校が同海保に授業を依頼した。

ジャージと運動靴を着用した生徒らは、まず泳いだり、水の流れをつくり逆らって歩いたりして、服がまとわりつく状態で水中を動く難しさや、離岸流に逆らうことの無謀さを実感。その後、ライフジャケットを着用した状態で背浮きを体験し、救命胴衣の必要性を確認していた。

講師を務めた同海保警備救難課の村瀬剛徹専門官は、落水時に助かる方法として▽海に行くときは必ず救命胴衣を着用する▽叫ぶと肺の空気が抜けて沈むので、叫ばず、浮いて待つこと――などを強調した。

また、落水者を助けるためには▽溺れている人は救助者にしがみつくので、近づかない▽クーラーボックスなど、浮く物を近くに投げる――などを推奨。「困っている人を見て何もしないのが一番だめ。何か一つでもできることを見つけて、実行して」と呼び掛けた。

金子蘭さんは「服は重くて沈むし、離岸流で泳ぐのは厳しいと思った。保田海岸など地元の海はよく行くので、何かあったときは、助かるのも、助けるのも、きょう教わったことを実践したい」と話した。