「日本の海、厳しい状況」 海上保安庁、新長官が就任会見

AI要約

海上保安庁長官に就任した瀬口良夫氏が、日本の海の厳しい状況や中国海警局の活動に言及し、海保の重要性を強調した。

羽田空港で起きた海保機と日航機の衝突事故に対する再発防止策の取り組みや事故防止への決意を述べた。

少子高齢化による人材確保難にも言及し、業務効率化や組織づくりへの取り組みを強調した。

 海上保安庁長官に1日付で就任した瀬口良夫氏(60)が記者会見し、沖縄県・尖閣諸島周辺海域での中国海警局の活動などを念頭に「日本の海は厳しい状況にある。法とルールに沿って秩序を維持する海保の役割は重要だ」と語った。

 羽田空港で1月に起きた海保機と日航機の衝突事故については、国土交通省が6月に公表した再発防止策の中間取りまとめなどを挙げ「事故を二度と起こさない決意を持ち、対策に全力を尽くす」とした。

 また、少子高齢化に伴う人材確保難が海保でも起きているとして「業務の効率化などを通じ、強靱な現場対応力を備えつつ、人を大事にする持続可能な組織づくりを進める」と強調した。