特殊詐欺防止でコンビニ2店に感謝状 3回目の森さんと吉田夫妻に 三重・松阪署

AI要約

三重県警が特殊詐欺を未然に防ぎ、ファミリーマートの店員たちが被害者を説得して警察に通報した。

店員たちは声掛け支援シートを使用し、被害者の購入理由を説明して詐欺被害を防いだ。

警察は店員たちに感謝状を贈り、今後も詐欺被害を未然に防ぐための協力を求めている。

特殊詐欺防止でコンビニ2店に感謝状 3回目の森さんと吉田夫妻に 三重・松阪署

 特殊詐欺を未然に防いだとして、三重県警松阪署(西條一人署長)は28日午前9時半から、三重県松阪市中央町の同署で、下村町のファミリーマート松阪学園前店の吉田昌人店長(58)とマネジャーで妻の栄理加さん(50)=久保町=と、多気郡明和町斎宮のファミリーマート明和斎宮店の森実オーナー(55)=伊勢市小俣町=に感謝状を贈った。

 同署などによると、学園前店では5月14日正午前ごろ、70代男性が25万円分の電子マネーカードを購入しようとしたため、吉田店長が購入理由を聞くと「パソコンが急に動かなくなり、画面に表示されている電話番号に電話したら電子マネーカードで支払いすれば直ると言われた」などと答えたことから詐欺被害を疑い、栄理加さんが県警本部から配られている「声掛け支援シート」を使って説明。ほとんどの項目で該当したため被害者を説得した上で松阪署に通報し、未然に防いだ。

 また森さんはこれまでに2回防いており、斎宮店では今月8日午後10時ごろ、70代女性が5万円分の電子マネーカードを購入するのに従業員が応対していたため、森さんが購入理由を尋ね「パソコンがウイルスに感染した。電子マネーカードを買えば修理できる」などと答えたため、松阪署へ通報するなどし詐欺を未然に防いだ。女性は携帯電話で相手との通話状態のまま購入していたという。

 この日は、西條署長が3人に感謝状を手渡し「しっかりと声掛けをしてくれたことによって詐欺被害を未然に防ぐことができました。これからも協力をお願いします」と求めた。

 吉田夫妻は「今回のように1人暮らしの人は相談する人が周りにいないと聞いている。コンビニは24時間年中無休なので、気軽に相談してもらえたら。」、森さんは、過去に詐欺を疑って声掛けして反対に怒鳴られて防ぐことができなかったことがあると言い、「少しでも詐欺を未然に防ぐために、今後も継続して声掛けを続けたい」と話した。