ウリ科植物に被害もたらすセグロウリミバエ、沖縄県内で21年ぶり確認 本島では初 中国や台湾から飛来か

AI要約

セグロウリミバエが沖縄本島で21年ぶりに確認された。過去に根絶された害虫とは異なる種類で、野菜への被害が心配される。

現在は被害が広がっていないが、調査が続けられている。

過去に石垣島で確認されたことがあるが、農作物への被害は見られなかった。

ウリ科植物に被害もたらすセグロウリミバエ、沖縄県内で21年ぶり確認 本島では初 中国や台湾から飛来か

 ウリ科植物に被害をもたらすセグロウリミバエが県内で21年ぶりに確認された。沖縄本島では初めて。那覇植物防疫事務所によると、中国や台湾から飛来してきたとみられる。過去に根絶宣言が出されたウリミバエやミカンコミバエとは別種で、国が侵入を警戒している病害虫には該当しない。

 県病害虫防除技術センターの担当者は「被害が広がればウリ科の野菜に影響が出ることもありうるが、現状ではその段階ではない。引き続き調査を続ける」と話した。

 病害虫防除技術センターによると、名護市でウリミバエ用トラップに3~5月にかけ7匹、伊是名村で1匹が発見された。石垣島で1998年と2003年にも同様に確認されたが、農作物への被害は見られなかった。

 セグロウリミバエは寄生果実に産卵することで腐らせたり、幼虫の食害を生じさせたりする。(政経部・金城紅映)

(写図説明)セグロウリミバエの成虫=県病害虫防除センター(提供)