福島第1原発の冷却停止、金属板付近でショート発生か

AI要約

東京電力福島第1原発6号機の高圧電源盤で停電が発生し、使用済み核燃料プールの冷却が一時停止したトラブルを東電が発表。金属の板にショートが発生した可能性があり、詳細な原因を調査中。

高圧電源盤周辺に金属片が見つかり、板や絶縁物が溶けた可能性があるという状況。使用済み核燃料プールの冷却に10時間の遅れが発生したが、大きな影響はなかった。

東電は金属片の影響も含めて詳細な原因の究明を進めている。

 東京電力福島第1原発6号機の高圧電源盤で停電が発生し、使用済み核燃料プールの冷却が一時停止したトラブルを巡り、東電は20日、高圧電源盤同士をつないで電気を送る金属の板の付近でショートが発生したとみられると発表した。近くでは金属片が見つかっており、東電は金属片がショートの原因になったかどうかを含め、詳しい原因を調べている。

 東電によると、板を囲んむ金属製の箱に変色があったことや、板が分断されている状況などから、ショートによって板や絶縁物が溶けた可能性があるという。3枚ある板のうち、1枚が分断されており、ほかの2枚は溶けるなどしていた。分断された板の近くには長さ約40センチ、幅約3センチの金属片も確認されている。

 停電により、6号機の使用済み核燃料プールの冷却が約10時間にわたって停止した。冷却に大きな影響はなかった。