教諭投げた砲丸、生徒直撃 上市中1年生、頭の骨折る

AI要約

上市中の陸上競技部での事故により、20代の顧問が投げた砲丸が生徒の頭部に直撃し、大けがを負った。

生徒は緊急手術を受け、命に別状はないものの、頭蓋骨陥没骨折の重傷を負った。

事故の原因は顧問の砲丸投擲時に声掛けをしないままであり、活動時の安全確認に問題があった。

  ●陸上部の部活中

 上市町教育委員会は3日、上市中で2日の陸上競技部の活動中に顧問の20代教諭が投げた砲丸が1年生部員の頭部に当たり、頭蓋骨陥没骨折の大けがを負ったと発表した。緊急手術を受け、命に別条はないという。

 町教委によると、2日午後4時35分ごろ、陸上競技部の20代の顧問が見本を示そうと重さ4・5キロの砲丸を投げたところ、見学していた生徒の右側頭部に直撃した。生徒は投てき場所から直線距離で約6メートルの位置に立っていた。

 当時、生徒十数人が練習をしており、付近には、けがをした生徒を含む4人の部員と、顧問の計5人がいた。もう1人の顧問は離れた場所で別の部員を指導していたという。

 顧問は投てき時に声掛けをしないまま砲丸を投げたという。町教委は詳しい状況を調査中とした上で「活動時の安全確認に問題があった」としている。