IBFバンタム級世界王者の西田選手が凱旋 母校の奈良県立王寺工業高校でチャンピオンベルトを披露

AI要約

奈良県香芝市出身の西田凌佑選手がIBFバンタム級タイトルマッチで勝利し、王者に輝いた。

西田選手は母校を訪れ、チャンピオンベルトを披露。高校時代からボクシングを始め、頭角を現した経歴を持つ。

西田選手は世界主要4団体の同級王者の中で最も強いと言われるようになることを目指し、王座統一戦にも意欲を見せた。

IBFバンタム級世界王者の西田選手が凱旋 母校の奈良県立王寺工業高校でチャンピオンベルトを披露

 5月4日に行われた国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級タイトルマッチで勝ち、王者になった奈良県香芝市出身の西田凌佑選手(27)=六島ジム=が13日、王寺町本町3丁目の母校、県立王寺工業高校(村井博樹校長)を訪れ、チャンピオンベルトを披露した。

 西田選手は王寺工高入学後ボクシングを始め、高見公明監督のもと、頭角を現し国体で優勝。近畿大学を経て2019年にプロデビュー。世界戦では4回にダウンを奪って優位に立ち、判定で王座を獲得した。プロ戦績は9戦9勝(1KO)。

 母校には21年にアジア・パシフィック・バンタム級王座を獲得して以来、3年ぶりの凱旋(がいせん)。「チヤンピオンになれたのは高校時代、高見先生に基礎をしっかり教えてもらったおかげ」と話し、IBFから新調されたベルトが5月中旬に届き「世界チャンピオンになったという実感がより湧いた」と報告。

 この日は、母校のリングにも立ち、インターハイで連覇を狙う堀江耀斗選手(3年)ら後輩のボクシング部員の練習相手を務め、汗を流した。高見監督は西田選手の軽やかな動きに目を細め、「部員はいい経験になったと思う」と喜んだ。

 西田選手は現在、世界主要4団体の同級王者が日本人選手で占められていることに触れ、「その中で一番強いと言われるようになりたい」とさらなる高みを目指すことを誓い、王座統一戦にも意欲を見せた。後輩たちには「それぞれの目標に向かい頑張ってほしい」とエールを送った。