京王電鉄が新型車両「2000系」紹介動画公開 サカバンバスピスも登場

AI要約

京王電鉄が2026年初旬に新型車両「2000系」を導入する。製造過程や開発コンセプトについて紹介した6分の動画が公開された。

動画は担当者へのインタビューを含み、新車両のデザインや設備に関する細かな情報を提供している。公開が延期された経緯も報告された。

「2000系」は全世代に対応し、安全性や快適さを重視した設計がなされている。2027年3月までに40両の導入を予定している。

京王電鉄が新型車両「2000系」紹介動画公開 サカバンバスピスも登場

 京王電鉄が6月6日、2026年初旬の営業運転開始を予定している新型車両「2000系」の紹介動画をユーチューブで公開した。(八王子経済新聞)

 今回は「2026年始動!新型車両2000系の開発の裏側に迫る!」と題して、新型車両の紹介と共に開発にあたった担当者や製造を手がける総合車両製作所(横浜市金沢区)の担当者へのインタビューをまとめた約6分の動画を公開した。

 当初は今月1日の公開を予定していたが、同社は5月31日にX(旧ツイッター)で「もう少し作りこみさせていただく」として、公開の延期を発表していた。車両発表時、Xで前面デザインが古代魚の「サカバンバスピス」に似ていると話題になったことを受けてか、動画の最後には「サカバンバスピス」をモチーフにしたイラストが線路の上を走る様子も描かれている。

 同社広報担当者は「開発に携わるメンバーがインタビュー形式で、全ての世代にやさしくワクワクしてもらえる車両の実現に向けた、外観・内装デザインのこだわり、大型フリースペース導入の背景などを生の言葉で伝えている。コンセプト・デザイン策定に至った経緯や、車両開発では初となる社内の垣根を越えた座談会の様子なども公開している」と説明。今後について、「車両制作の過程も含め定期的に配信していく」としている。

 「2000系」は5月10日に導入を発表した。開発コンセプトは「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」で、車いすスペースを各車両に設けるほか、5両目には「大型フリースペース(仮称)」を展開する。外観は車両前面・側面共、「円」をモチーフにした。

 同社では2027年3月までに10両4編成、40両を導入する予定。