12分で組立完了! パラシュートで投下できる「空挺病院」をインド国防省が開発

AI要約

インド国防省が緊急救急医療を行うための空挺病院を開発。パラシュートで70以上のコンポーネントから組み立てられ、様々な負傷を治療可能。

AIやデータ分析機能も搭載し、最大200人の負傷者を同時に治療できる。落下後わずか12分で治療可能になる驚異的な性能。

包囲された地域や災害現場での急速な医療支援が期待されている。

12分で組立完了! パラシュートで投下できる「空挺病院」をインド国防省が開発

 インド国防省が、多数の死傷者が出ている被災地や事故現場に、輸送機からパラシュートで投下し、その場で組み立ててすぐに救急医療を行うことが可能な移動病院を開発した。

「BHISHMキューブ」と名付けられたこの“空挺病院”は、パラシュートで投下された72のコンポーネントから組み立てられる。

 キューブは堅固な作りで、軽量(720キロ)で防水。太陽光発電機器でX線装置、人工呼吸器、血液検査装置などに電気を供給し、銃撃、やけど、骨折、大量出血などの幅広い負傷を治療する。

 また医療機器のほかにAI、データ分析機能が組み込まれ、迅速で効率的な医療サービスを提供する。最大で200人の負傷者を同時に治療できるという。

 写真(インド情報放送省のプレスリリースから)は組み立てられたキューブの内部だ。

 5月14日にインド空軍がキューブの投下訓練を実施したところ、地上に落下後、わずか12分で組み立てが完了し、治療可能になったというから驚きだ。

 包囲され、支援物資を断たれて医療崩壊の危機に直面しているパレスチナ自治区ガザ地区のような場所で、一日も早く使用可能になることが望まれる。