小学校生活は想像以上に過酷 ダラダラするのは当たり前、子どもの充電を考える 桜井信一の攻める中学受験

AI要約

お子さんが勉強をせずにゲームばかりしていることにイライラしてしまう親の気持ち。

子どもたちの過酷な学校生活や塾の負担について考える。

日々の疲れやストレスの中で勉強に取り組む子どもたちの苦労。

小学校生活は想像以上に過酷 ダラダラするのは当たり前、子どもの充電を考える 桜井信一の攻める中学受験

お子さんがダラダラしてなかなか勉強しない。ちょっと30分だけゲームといいながら、もう1時間はソファーで寝そべってゲームをしている。それを見ているとイライラして叫んでしまう。毎日毎日これを繰り返している。もう中学受験はやめたらどうなんだと親も本心ではないのにそう叫んでしまう。

これは何も特別なことではありません。よその子の姿が見えないだけで、おそらくどこのお子さんも色んな姿でダラダラしていることでしょう。

ここで少し考えてほしいのです。朝からランドセルを背負って小学校に行くって結構大変なんだということ。これからどんどん暑くなるでしょう。帰宅したお子さんのランドセルとシャツの間に手を入れてみるとわかりますが、結構過酷な状況です。

さらに、学校に行くと何時間も授業がある。体育もある。これは普通に考えてかなり疲れるはず。体力面だけではありません。学校で過ごすということはたくさんの友達がいるということ。他人がいるということです。精神的にもかなり疲れるお子さんも多いことでしょう。

大人も同じ。会社から帰ってくると結構疲れているはずです。大人は上手く息抜きをしますが、子どもは管理された環境で過ごし、息抜きなんて器用なことができる子は少ない。体育で精一杯走れと言われたら走るでしょうし、国語の音読がいつ自分に回ってくるかを考えると気を抜くこともできない。大人よりも時間を過ごすのが下手なのです。逆ですね。大人が上手いのです。

そんな過酷な場所から帰ってきて、「ふう~」とならない方がおかしい。疲れている子もいればほっとしている子もいるのです。そこからの塾ですよ。よく考えたら無茶ですよね。

塾がない日は課題があります。それも大量の課題。終わりなんて見えません。だって、理科の暗記もかなりたまっているはずだから――。

塾の勉強を優先して寝る前に学校の宿題をやる子もいます。もう拷問ですよね。小学校の先生は中学受験に賛成派ばかりではないですから、漢字ドリルを写してきなさいなんて、時間のかかる宿題を出してくることもあるでしょう。これはなかなか抗議できない。本分は小学校なのですから。

こんな状態、時速100キロで走っているような毎日の中で勉強しても、もう何をどうやっているのか自分でもわからなくなるでしょう。頭の整理なんて落ち着いた話ではなくなります。