20代息子が豹変「ギャンブル依存症」母親の苦悩…親の言葉届かず 借金約1000万円肩代わり 逮捕され3年会えず
家族が息子のギャンブル依存症について苦悩し、1000万円の借金を肩代わりしたが、絶望感を感じる日々を過ごしている。
ギャンブル依存症の息子はスマホやパソコンを使ってスポーツ賭博に手を出し、24時間365日どこでもできる仕組みに魅了された。
全国調査によると、コロナ禍でインターネットを使ったギャンブルが増加しており、考えられる症状の成人は2.2%に上る。
大金が失われ、周囲にも深刻な影響を及ぼす「ギャンブル依存症」。息子が闇金や友人から約1000万円の借金をし、その肩代わりをしてきたという家族は「何度、諭してもやめなかった、絶望感を感じた」と苦悩の日々を語る。医師は「誰しもかかる恐れのある病気」とし、「早めの相談・受診を」呼びかけている。
息子がギャンブル依存症・50代女性:
「消費者金融からも満額借りていて、その後、闇金も借りていて、闇金を返せなくなったら友達から借りて、だましてでも借りてっていう繰り返しでした。優しくてみんなからも好かれてましたし、真面目に働いてましたし、なんで?って」
豹変してしまった息子について語る県内在住の50代女性。
4年ほど前、突然、20代の息子から「金を返せず、友達に脅されている」と打ち明けられた。闇金融や友人から借りた金は約1000万円。
家族が肩代わりをしたが…。
息子がギャンブル依存症・50代女性:
「何度も息子を信じようと思って、息子の言うように私たちがしりぬぐいをしてきたんですが、すべてうそだったという絶望感を何度も味わっています」
借金の原因はギャンブル。何度諭しても、息子はやめなかった。
それまで息子のギャンブルに全く気づかなかったと話す女性。
手を出していたのは野球やサッカーの試合の勝敗に金を賭けるスポーツ賭博だった。スマホやパソコンを使ってオンラインで投票する仕組みだ。
息子がギャンブル依存症・50代女性:
「我が家の場合は一緒に暮らしていたが、携帯電話をいじってるだけだったので全く気付かなかった。24時間365日、どこでもできてしまうので。スマホ一台で賭ける、お金が動くよりも数字が動いてるだけなんですね。お金を失うという感覚をもてないのですごく恐ろしいと思う」
大金が失われ、周囲にも深刻な影響を及ぼすギャンブル依存。
大谷翔平選手の元通訳が陥った違法賭博のケースと重なる。
全国調査によると、ギャンブル依存症が疑われる状態にある成人は2.2%。
コロナ禍で在宅時間が増えたことなどを背景に、インターネットを使ったギャンブルを始めた人が増えているという。
県立こころの医療センター駒ヶ根・犬塚伸副院長:
「本当に最近多いのがオンラインカジノ、それからネットでの競馬、ネットでのボートレース、ネットでのオートレースとか、そういう方が本当に多くなっていますね」