「 夫婦共働きが専業主婦世帯の3倍…だと!」年収たった100万で共働きと呼ばれてしまうパート主婦のリアル。今、日本の母たちを苦しめているなんちゃって共働きの真実

AI要約

近年、夫婦共働き世帯が急増し、専業主婦世帯の3倍以上に達する状況が報じられている。

経済的な理由や社会の変化により、共働きが当たり前となりつつあるものの、多くの母親が葛藤を感じている実態が浮かび上がる。

パートで働きながら子育てをする京子さんの複雑な心境や現実について、様々な側面が明らかになっている。

「 夫婦共働きが専業主婦世帯の3倍…だと!」年収たった100万で共働きと呼ばれてしまうパート主婦のリアル。今、日本の母たちを苦しめているなんちゃって共働きの真実

夫婦共働きが2023年に1200万世帯を超え、専業主婦世帯のおよそ3倍となったというニュースが話題を呼んでいる。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「共働きでないと暮らしていけない、これがリアルなところでしょうね。物価は上がり続けるのに、給料が上がらないと揶揄されている日本において、もはや夫婦のどちらかだけが大黒柱としてやっていくのは無理があります」。

育休や保育園の整備などが整ったからというよりは、働かざるをえないというムードが漂う。

「疑問が残るのも無理はありません。そもそも共働きをしなければならなくなったのは、先に述べた給料が上がらない上に、消費税や社会保険料などの税金が上がり、手取りがさらに減ったことが大きな要因。日本の法律は専業主婦をベースに考えられているものも多い。時代の変化を感じますね」。

今回は、パートをして家計を支えながら子供を育てる母の本音に迫った。

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高見京子さん(仮名・43歳)は、保育園児と小学生と2人を育てながらパートとして働く日々を送っている。

「夫の年収だけでは到底、暮らしていけません。子供達の進学のことなどを考えるとお金はいつもカツカツ。私がパートに出るのも当然の流れでした」。

結婚前はパティシエールとして働いてたという京子さん。本当は仕事を続けたかったと遠い目をする。

「結婚しても、子供を産んでも働き続ける姿を夢見ていました。でも現実はそう甘くはなかった。子供はすぐに熱を出すし、仕事に穴を開けると申し訳なさが募る。夫は忙しくて、結局はワンオペ。力尽きて、2人目を妊娠したときに一旦仕事を辞めて、パートを探すことにしました」。

パートでは同じような境遇のママも多く、当初は癒されたと話す。

「ママが多くて、突然の休みにも嫌な顔せず、お互い様という関係が作れた。それ自体はすごく恵まれていることですし、ありがたいことですが、どこか虚しさも漂うんです。」。

収入もフルタイムのようにはいかない。

「扶養を外れることができないので、年収100万円程度。ゼロよりはマシですけど、これで共働きと言われてしまうんだから、なんだかなという感じです」。

私、このままでいいのかな?何度も思ってきたと話す。