「○○さんは痩せていて、自分は太っていると思ってしまい、ダイエットに挫折してしまいます」。そんな人に共通する考え方とは

AI要約

ヘルスコーチのAYUMIさんが、ダイエットの進捗が思うようにいかない原因を思考のクセに求める。

思考のクセが習慣化される可能性があり、ダイエットにストレスを増大させる要因となる。

否定的な自己評価、極端な目標設定、0か100かの思考、他人との比較による思考のクセがダイエットの成功を妨げる可能性がある。

「○○さんは痩せていて、自分は太っていると思ってしまい、ダイエットに挫折してしまいます」。そんな人に共通する考え方とは

「ダイエットが思うように進まない原因が、実は思考のクセにあります」と語るのはヘルスコーチのAYUMIさん。

今回は思考のクセに気づき、改善するための具体的なアプローチをご紹介。さらにダイエットを無理なく続けるためのヒントをお届け!

心理学において、「思考のクセ」は「認知のゆがみ」や「バイアス」とも表現されます。これらは、幼少期の経験、文化的および社会的な影響(例えば、完璧さが求められたり、失敗が許されない文化など)、そして自身の人生経験や出来事を通じて、無意識のうちに形成されるものです。状況や物事に対する特定の思考パターンが繰り返されることで、習慣として定着し、それが「思考のクセ」となります。この思考のクセが、極端な捉え方や制限的な解釈を伴う場合、ダイエットにおけるストレスを増大させ、成功への道を妨げる要因となるのです。

このような思考のクセを持つ人は、ダイエットが長続きしにくく、目標の達成が困難になる可能性があります。

1. 否定的な自己評価(例:自分は美しくない)

痩せたり、体重を落とそうとしている場合、自分の見た目に満足できていないかもしれません。変わりたいという心理は前向きな行動につながりますが、否定的な自己評価を持ったままだと、ダイエットでどんなに努力をしても自分を否定する傾向があります。体重や体形を心配し続け、納得がいかず、ダイエット中に爆発したように食べたり、諦めてまた自分を責める繰り返しにつながります。

2. 極端な目標設定(例:2週間で5キロ痩せるぞ!)

大きな目標を立てること自体は悪いことではありませんが、現実的でない場合があります。短期間で多くの体重を減らそうとすると、食品を「痩せる食べ物」や「太る食べ物」として単純に判断し、極端な目標が極端な食生活を招きます。これにより、栄養が偏った食事になり、必要な栄養素が不足することでイライラの原因となります。こうした怒りや不安の感情は、不快感から逃れようと、甘いものや炭水化物、カロリーの多い食べ物への欲求を高める悪循環を生み出します。さらに、体重がリバウンドする原因にもなりかねません

3. 0か100かの思考(例:1日運動できなかったら、ダイエット失敗)

このような思考回路は、自分に多くの制限を課すことになります。例えば、ダイエット中に1日でも運動を休んだり、1食でも我慢していたお菓子を食べてしまった場合、「ダイエットは失敗だ」と決めつけてしまうのです。その結果、ダイエット前の生活に戻り、再びダイエットを始めようとするため、常にダイエットを繰り返すことになります。一度のミスで、自分を成功者か敗者かのどちらかに極端に分類してしまうのです。

4. 自分と他人を比較し続ける(例:○○さんは痩せていて、自分は太っている)

比較することは、感情的に大きな負担となり、自尊心の低下を招くことがあります。理想の女性の体を見てダイエットのモチベーションを上げようとした後、逆に過食してしまうことはよくあることです。これは無意識のうちに、憧れの人と自分を比較し、自分が劣っていると感じることで生じた不快な感情に対処しようと、食べる行動に走ってしまうためです。