【公立高校統廃合】北海道の配置計画まとめ…3校新設

AI要約

北海道教育委員会は毎年度、具体的な公立高校配置計画を発表している。2025年度から2027年度の計画では、各地で再編統合や募集停止が行われることが明らかにされた。

岩見沢市では、岩見沢東高校と岩見沢西高校が統合され、新たな学校が設立される。また、ニセコ町や大型学校でも変更が行われることが決定された。

北海道教育委員会は、定員調整や再編整備を通じて、地域の教育環境に適切な対応を図り、多様な高校づくりを推進している。

【公立高校統廃合】北海道の配置計画まとめ…3校新設

 北海道教育委員会は毎年度、3年間の具体的な公立高校配置計画を発表している。2024年9月3日に公表した2025年度から2027年度の公立高校配置計画より、再編統合、募集停止、学校新設などの情報について、実施年度ごとにまとめて紹介する。

 岩見沢東高校(普通科4学級)と岩見沢西高校(普通科2学級)を再編統合し、岩見沢市内に新設校を設置する。校舎は、岩見沢西高校の校舎を使用。新設校には、文理探究科2学級と普通科4学級の計6学級を設ける。

 設置者であるニセコ町の決定により、生徒の在籍状況や進路希望などを勘案し、ニセコ町立ニセコ高校(定時制・緑地観光科1学級)を募集停止。ニセコ町立の全日制の新設校を設置する。新設校は、総合学科2学級、1学級あたり定員35人の計70人とし、ニセコ高校の校舎を使用する。

 函館水産高校(北斗市)を1学級減とし、水産食品科(1学級)と品質管理流通科(1学級)を食品創造科(1学級)に学科転換する。

 設置者である札幌市の決定により、市立札幌藻岩高校(普通科6学級)と市立札幌啓北商業高校(未来商学科6学級)を再編し、新設校を設置する。今後の中卒者数の状況や学校・学科の配置状況などを勘案し、一定の学校規模を維持し、幅広い教育課程の編成・実施を図る観点から決定したという。新設校は8学級。校舎は、市立札幌藻岩高校の敷地に新設する。設置する学科は検討中。生徒の多様な興味・関心や進路希望などに応じた主体的な学習が可能となるよう、単位制を導入する。

 再編整備が留保されていた函館市内の南茅部高校(普通科1学級)は、2024年5月1日現在の第1学年の在籍者数が2年連続で10人未満となったため、募集停止とする。

 北海道教育委員会の公立高校配置計画は、高校進学希望者数に見合った定員を確保することを基本とし、中卒者数の状況を踏まえ、学校・学科の配置や規模の適正化を図ることが目的。教育水準の維持向上などを図る観点から、地域の実情などを考慮しながら、定員調整や再編整備などを行うとともに、多様なタイプの高校づくりを推進している。