40代、50代が「食べ順」を変えると血糖値はどうなる? 血糖値にいい食べ方は「ベジ・ファースト」だけじゃなかった!【40代、50代は血糖値に要注意⑤】

AI要約

生活習慣病を予防するためには、血糖値の急上昇を避けるために食べる順番を変えることが有効であることが紹介されている。

野菜や海藻だけでなく、お肉やお魚を先に食べることでも血糖値の上昇を抑えることができる。

記事では「カーボ・ラスト」という食べ方が血糖値の急上昇を防ぐのに効果的であることが強調されている。

40代、50代が「食べ順」を変えると血糖値はどうなる? 血糖値にいい食べ方は「ベジ・ファースト」だけじゃなかった!【40代、50代は血糖値に要注意⑤】

生活習慣病を予防するためには、血糖値はなるべく上げたくないもの。まったく同じ食事でも食べる順番を変えると、血糖値の急上昇を避けられることはご存じだろうか? 知ってはいるけれど実践したことがない、という人も多そう。糖尿病内科医の山村聡さんに、血糖値と食べ順の関係について詳しく教えていただいた。

「食べる順番を変えるだけで、血糖値が抑えられたりダイエットに効果があるということは、皆さん聞いたことがあると思います。特に『ベジ・ファースト(ベジタブル・ファースト)』などは、以前からさかんに紹介されてきましたよね。最初に野菜や海藻から食べるようになった人も増えた半面、半信半疑な人もいるのではないでしょうか? 」

そんなふうに質問を投げかけるのは、「やさしい内科医」こと山村聡先生。YouTubeチャンネルで、体を張った血糖値実験が注目を浴びている糖尿病の専門家だ。

「野菜だけが血糖値を上げにくくするということではないんです。確かに野菜や海藻は食物繊維が豊富で、それが糖質の消化吸収を遅らせ、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

でも、糖質が多い食材でなければ野菜じゃなくてもOKなんですよ。お肉でもお魚が先でも、血糖値の急上昇を抑えてくれるんです。つまり、糖質そのものであるお米や小麦粉の主食を最後に食べるようにすればいいということ。言ってみれば、『カーボ・ラスト』ですね。

でも、野菜の中でも糖質が高いいも類には気をつけてください。野菜サラダだと思ってポテトサラダを先に食べたら、最初に糖質をたくさん体に入れることに。血糖値がドーンと上がってしまうかもしれませんよ!」

今回はOurAge世代の6名が、血糖値のモニタリング(*)にチャレンジ。2週間にわたり血糖値の変動をチェックした。

*:自動的に血糖値(正確には間質液中のグルコース値)を測ってくれる「FreeStyleリブレ2」を装着。

食べ順を変えると血糖値がどうなるのか、さっそくカーボ・ラストを実践してみた。

まずはモニターMさん。

ランチによく行くお店で、2日続けて同じ時間に「アジフライ」定食をオーダー。