1型糖尿病と向き合う子どもたち 同じ病気の仲間とともに過ごしたサマーキャンプの4日間
1型糖尿病は、自己免疫の異常が原因で低年齢で発症し、適切なインスリン投与が重要。
サマーキャンプでは1型糖尿病患者や家族が集まり、学びの場として交流する。
食事の管理やインスリン投与など、1型糖尿病に向き合う知識を共有し、血糖値管理に取り組む。
血糖値を下げる働きをもつインスリンが分泌できなくなる病気「1型糖尿病」についてです。
「1型糖尿病」は、肥満や運動不足など生活習慣が発症リスクとされる「2型糖尿病」とは違い、自己免疫の異常が主な原因とされていて、低年齢で発症する例が多くみられます。
この病気は、放っておけば、目や腎臓などに深刻な合併症を引き起こす恐れがあり、それを防ぐためには適切なインスリン投与による血糖値コントロールが欠かせません。
先月、この1型糖尿病を患う子どもたちが参加したサマーキャンプが、高鍋町で開かれました。
参加者たちは、同じ病気の仲間とともに過ごした4日間でどんな思い出を作ったのでしょうか。
■1979年にスタート 1型糖尿病患者やその家族をつなぐ学びの場
厳しい暑さが続いていた先月15日。今年も恒例のヤングフェニックスサマーキャンプが始まりました。
1型糖尿病の子供たちおよそ20人が、4日間を一緒に過ごします。
(保護者)
「ちょっと不安に思ったところもあるので、そういうところで『こういう時にはこうしたほうがいい』とか、いろいろアドバイスをもらえたらいいと思っている」「同じ病気の子たちと触れ合うことで、自分の体に向き合ってくれるようになってほしいと思って、決めた」
1型糖尿病患者やその家族をつなぎ、学びの場になっているサマーキャンプ。宮崎では、今から45年前の1979年に始まりました。
当時の記録映像が残っています。
(ヤングフェニックスはまゆう会 井上忍会長)
「主に内科の先生、糖尿病の専門の先生方が糖尿病の集団指導を行おうということで会を立ち上げて、それから宿泊しながら血糖コントロールの方法、生活の展望とか悩みとかそういうのを共有しあって治療に役立てていくというようなことが全国でも割と早い時期に始まったという風に聞いております」
今年で46回目を迎えたサマーキャンプ。その目的は今も変わっていません。
■糖尿病と向き合っていくための知識を学ぶ
食事の時間、1型糖尿病の患者は血糖値を測定し、食事の内容に応じた適正な量のインスリンを投与しなければなりません。