股関節の動きに関わる筋肉をピンポイントでほぐし、可動域をアップ「座位の腸腰筋ストレッチ」

AI要約

デスクワークで座りっぱなしだと、硬くなりやすいのが「腸腰筋」です。腸腰筋をほぐすと股関節の柔軟性がアップして開脚ポーズが上達!さらに腰痛や下半身のむくみを予防できます。

腸腰筋の硬さは、横隔膜の動きにも関係し、呼吸や歩行の影響を受ける。リラックスタイムや深い呼吸で腹式呼吸を意識することも大切。

腸腰筋ストレッチでは、骨盤後傾の状態から行うことがポイント。骨盤前傾では効果が出にくいので注意が必要。

股関節の動きに関わる筋肉をピンポイントでほぐし、可動域をアップ「座位の腸腰筋ストレッチ」

デスクワークで座りっぱなしだと、硬くなりやすいのが「腸腰筋」です。腸腰筋をほぐすと股関節の柔軟性がアップして開脚ポーズが上達!さらに腰痛や下半身のむくみを予防できます。いいこと尽くしの「腸腰筋ストレッチ」を西浦りさ先生がレクチャーします。

■腸腰筋の硬さは、横隔膜の動きにも関係する!? 

「座りっぱなしは股関節が屈曲した状態にあり、腸腰筋が収縮方向に働き続けると動きが悪くなります。また腸腰筋は、呼吸の際に働く横隔膜とも関係が深く、呼吸が浅く、リラックスできず(腹式呼吸の時間が短い)横隔膜の動きが低下すると、腸腰筋のなかでも特に大腰筋の動きが悪くなります。股関節をガチガチにしないためには適度に動かす必要があり、歩行時に大股歩きを意識したり、ゆったりとした深い呼吸を心がけたりして、自然と腹式呼吸になるようなリラックスタイムをつくることも大切です」(西浦りさ先生)

■腸腰筋ストレッチは「骨盤後傾」で効果がアップ!

「今回は股関節の柔軟性アップの鍵を握る、腸腰筋のストレッチを紹介します。腸腰筋は上半身と下半身をつなぐ筋肉で、腰椎から太腿のつけ根を結ぶ大腰筋と、腸骨と大腿骨をつなぐ腸骨筋の総称になります。腸腰筋の硬さを効率よく解除するには、腰を少し丸めて骨盤後傾の状態からストレッチするのがポイントです。腰が反った骨盤前傾で行うと効果が出にくいため、骨盤の傾きに注意しながら行ってみましょう」(西浦りさ先生)

■■座位の腸腰筋ストレッチ

目的と効果:股関節の動きに関わる腸腰筋をストレッチし、筋肉の緊張をほぐして股関節のスムーズな動きを促進。

■■〈やり方〉

1.膝立ちになり右脚を前に出し、左つま先を立てる。右すねと左腿が床と垂直になるようにセットする。恥骨を引き上げて、腰を少し丸めて骨盤を後傾させる。両手は前の膝にのせる。

2.骨盤を後傾したまま少し背中を丸め、目線はおへそに向けて5 呼吸キープ。

3.次に体をゆらゆらと前後揺らして5呼吸キープ。反対側も同様に行う。

【講師:西浦莉紗さん】

アジア初となるアクロヨガ指導者(Level2)。2013年からヨガの指導を始め、アクロヨガ、アシュタンガヨガ、逆立ちのWSなど幅広くレッスンを行い、笑顔溢れるクラスでは、とにかく楽しい!そして驚くほど身体が変わる!と定評がある。2018年から約2年間は拠点の東京を離れ、より多くの人へアクロヨガの魅力を伝えるため車で周る47都道府県ツアーを行い、年間約5000名以上への指導を実現。2020年には第一子を出産し、妊婦生活の経験をもとにマタニティヨガや産後ヨガ、親子ヨガにも力を入れ様々なライフスタイルに合わせたクラスを提供している。