初対面より「二度目」が緊張する...人見知りでも会話がスムーズにできる方法

AI要約

人見知りやあがり症に悩む人が抱える特徴と原因を探る。

自己肯定感の低さや過去の苦い経験による自信の喪失、人との接触を避ける傾向、周囲からの評価を気にし過ぎること、自己中心的な思考、小さい声で話してしまうことなどの特徴が挙げられる。

これらの特徴を知ることで、自分のあがり症の原因を見つめ直し、克服のための第一歩とする。

初対面より「二度目」が緊張する...人見知りでも会話がスムーズにできる方法

人と楽しく会話をしたくても、緊張して頭が真っ白に......。『PHPスペシャル』2024年9月号では、一般社団法人あがり症克服協会代表理事の鳥谷朝代さんに、コミュニケーションの悩みを克服する方法についてお話を聞きました。(取材・文:林加愛)

※本稿は、『PHPスペシャル』2024年9月号より内容を抜粋・編集したものです。

「人見知りで、うまく話せない」と悩んでいる皆さん。じつは私も、昔は極度の人見知りでした。

中学校一年生のとき、国語の授業で音読をして声が上ずり、あがり症を発症。就職後は、電話を取るのが怖くて逃げ回ったり、お茶出しで手が震えたりと、緊張してしまう自分に悩んでいました。にも関わらず、30歳のときに「人前で20分間の発表をせよ」と命じられ、まさに絶体絶命のピンチを迎えます。

わらにもすがる思いで「話し方教室」に入会したところ、それが転機となり、あがり症を克服。学んだ内容以上に大きかったのが、「人見知り仲間」との出会いです。

年齢や職業、性別を問わず、多くの人があがり症に悩んでいる。「自分だけじゃないんだ」という発見は、心強い支えになりました。そして、その人たちも私も誰でも人見知りとあがり症を改善できると知りました。

皆さんも、きっと克服できます。対策方法を学んでいきましょう。

「人見知りさん」に共通する特徴を知って、原因を探りましょう。

・自信が持てない

自己肯定感が低い人が多く、自分を「ダメだ」と思い込んでいる傾向があります。過去に人間関係でつらい目にあった、失敗したなどの苦い経験によって、自信をなくしている場合も。

・一人で過ごす時間が長い

会話を避けるために、「人と会わないようにする」「人と接さない仕事を選ぶ」などの傾向が強め。話さない時間が長いと、いざ会話をするときに声が出ず、緊張もMAXになってしまいます。

・相手からの評価を気にする

自信がないため、周りから自分がどう見られているかが気になり、不安に陥ってしまいます。「こんなことを言ったら、嫌な人だと思われるかも」などと考えすぎて、言葉が出てこなくなるのです。

・自分のことで精一杯

意識を自分にばかり集中させてしまい、話しながら相手を観察する余裕がありません。会話の糸口は、相手に興味を持つことで見つかるもの。話題探しに難航することが多いです。

・小さい声で話してしまう

「話すと声が上ずるから」と考えて、声が小さくなりがちです。すると、せっかく話しかけても相手に声が届かないことも。「挨拶したのに、無視された」などと落ち込み、さらに声を出せなくなります。