「泳ぎたくなる諏訪湖」へ 長野知事が初遊泳、環境改善PR

AI要約

長野県の知事が諏訪湖で初めて遊泳し、環境改善の進展を感じたと力強く語った。

諏訪湖創生ビジョンの一環として、水質環境保全とまちづくりが進められている。

知事は湖の可能性を感じつつも、湖底の課題を指摘し、さらなる整備を進める考えを示した。

「泳ぎたくなる諏訪湖」へ 長野知事が初遊泳、環境改善PR

 「泳ぎたくなる諏訪湖」を推進する長野県の阿部守一知事(63)が23日、諏訪湖で初めて遊泳し、「皆さんの力で環境改善はだいぶ進んでいる。力を合わせてより良い諏訪湖にしていければ」と力を込めた。

 県諏訪地域振興局は、諏訪湖創生ビジョンを策定し、諏訪湖の水質環境保全と諏訪湖を活かしたまちづくりを進めている。取り組みの一環として、共田武史県議(岡谷市)が知事に遊泳を勧めたという。

 阿部知事は、下諏訪町赤砂崎に県が整備した砂浜からゆっくりと湖水に入り、約20分遊泳。水に顔をつけて泳いだり胸までつかって歩いたりして沖合約100メートル付近まで進んだ。

 海のボート競技「コースタルローイング」用のダブルスカル(2人乗り)でオールを握るサプライズもあった。一緒に乗った原織江さん(28)=諏訪市=は9月にイタリアで開催される国際大会のミックスダブルスカル日本代表。阿部知事は下船後、「頑張ってください」と激励した。

 阿部知事は「諏訪湖のいろんな可能性を改めて実感した」と述べた上で、「湖底が沼地状になっているので動くと透明度が下がってしまう。『泳ぎたくなる』という観点からは課題」などと話し、整備を一層進める考えを示した。

 諏訪湖は県環境部の水質調査(5月、8月)速報値でBランクの「遊泳可」。【宮坂一則】