〈知事選2024〉オール与党対共産に 新田、百塚氏一騎打ち 立民が現職推薦、構図固まる

AI要約

富山県知事選の構図が20日、ほぼ固まった。現職の新田八朗氏がオール与党体制を築き、共産との一騎打ちになる見通し。

新田氏は自民、立民、公明、国民民主党の支持を受け、対立候補は百塚怜氏。前回は保守分裂選だった。

前回選では新田氏が富山維新の会の支援を受け、一部団体は石井隆一氏を支援。今回は異なる動きがある。

〈知事選2024〉オール与党対共産に 新田、百塚氏一騎打ち 立民が現職推薦、構図固まる

  ●県議会は39対1

 富山県知事選の構図が20日、ほぼ固まった。現職の新田八朗氏(65)=1期、無所属、富山市千石町=が共産以外の主要政党の支援を受けるオール与党体制を築き、新人で前上市町議の看護師百塚怜氏(34)=無所属、同町森尻=を共産が推す一騎打ちとなる見通しだ。同日、立憲民主党県連が新田氏の推薦を決め、政策協定を結んだ。近く党本部へ推薦申請する。県議会(定数40)では自民35人、立民3人、公明1人の計39人が新田氏を支援し、百塚氏は共産県委員会の推薦を受け、県議の支援は1人となる。

 新田氏は3月に再選出馬を表明。新田氏からの推薦願を受理した自民党県連は5月に推薦を決定し、6月に政策協定を結んだ。その後、自民、公明の両党本部と国民民主党県連が新田氏の推薦を決めた。富山維新の会は報酬カットなどで合意に至らず自主投票としたが、前回選は支援しており、実質的には前回同様に新田氏の支援に回る。

 新田氏への対立候補として、市民団体「明るい県政をみんなでつくる会(みんなの会)」は16日、百塚氏の擁立を発表した。

 51年ぶりの保守分裂選となった2020年10月の前回選では、富山維新の会が新田氏を支援し、自民県連、公明県本部、国民県連、連合富山は当時の現職石井隆一氏を推薦した。NGO「アジア子どもの夢」代表の川渕映子氏は、政治団体「いのち支え合う県民の会」が擁立し、社民党県連合と共産党県委員会からそれぞれ応援を受けた。