外の熱さに冷房の冷え…夏に弱りがちな胃腸の調子を整える3つのポイント。辛い物を避け、腹八分目、自律神経を整える

AI要約

暑さと冷房の寒暖差、夏の生活習慣が胃腸に与えるダメージについて述べられています。

体に優しい食事、腹八分目、規則正しい生活の大切さが強調されています。

朝の過ごし方の重要性や胃腸の調子を整えるための生活術について言及されています。

外の熱さに冷房の冷え…夏に弱りがちな胃腸の調子を整える3つのポイント。辛い物を避け、腹八分目、自律神経を整える

屋外に出ると、猛暑で汗びっしょりになるのに、屋内や電車内では、寒いくらいの冷房にさらされる。寒暖差に加えて、つい冷たい物を摂りがちな夏の生活習慣が胃腸にダメージを与えます。弱った内臓をいたわる方法を伝授しましょう(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

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◆辛い物はほどほどに食べすぎを控え、腹八分目

胃腸の調子を整えるには、3つのポイントを守りましょう。

1つ目は、体に優しい食べ物を選ぶこと。胃腸の粘膜は痛みや熱さを感じる知覚神経が少ないため、気づかないうちに粘膜を傷つけていることもあるそうです。

「とりわけ注意してほしいのが辛い物。豆板醤や七味唐辛子、キムチといった食材に含まれる辛味成分のカプサイシンには、胃腸の働きを促す効果があります。ただし、摂りすぎると胃酸が過剰に分泌されて胃の粘膜が荒れたり、腸の働きが活発になりすぎて、下痢や腹痛、吐き気を引き起こしたりすることも」

2つ目は、腹八分目を守ること。

「食べすぎると、胃酸の分泌量が増えて、胃もたれや胸やけの原因になります。食事の間隔は4時間以上空けて、胃を休ませることも大切。また、よく噛んで食べると、唾液に含まれる消化酵素によって食べ物の分解が促され、消化しやすくなります」

◆規則正しい生活、特に朝の過ごし方が大切

3つ目は、自律神経のバランスを整えること。

「早寝早起きの規則正しい生活、適度な運動、そして、上手にリフレッシュしてストレスをためないことが基本です」

特に朝の過ごし方が大切、と消化器内科医の澤田幸男先生は語ります。

「朝起きたら、日の光を浴びましょう。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、体内時計がリセットされます。セロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンの材料となり、睡眠の質を高め、生活リズムの改善に役立ちます」

次回からは、胃腸の調子を整える生活術についてさらに紹介します。