【60代「NYでパートナー探し」の道⑦】マッチングアプリの恋人探しで“心が折れない”ようになるコツって?

AI要約

NY在住のファッションジャーナリスト杉本佳子さんがマッチングアプリでパートナー探しに励むも、ゴースティング(消えてしまう)されることが多く心が折れそうになるが、失敗を受け入れて次に進むコツを学ぶ。

彼女はゴースティングされた時、「It"s his loss! Not mine!」とポジティブに考えるようになり、神様の導きを信じていることで次に進む気持ちを持つようになった。

また、続けざまに不幸が起こる男性との関係を終え、運が良い相手と出会い、パートナーシップがスムーズであることから、ポジティブな思考が幸運を引き寄せる効果も体験した。

【60代「NYでパートナー探し」の道⑦】マッチングアプリの恋人探しで“心が折れない”ようになるコツって?

セックスレスが原因で夫と協議離婚することになり、マッチングアプリでパートナー探しに励んでいたNY在住のファッションジャーナリスト杉本佳子さん。せっかくうまくいきそうだったのに、相手にゴースティング(消えてしまう)されてメゲることも多かったそう。そんな経験から彼女が学んだこととは…。NYを舞台に大人世代の恋愛、婚活をルポする連載、60代「NYでパートナー探し」の道・第7回は、「マッチングアプリの恋人探しで“心が折れない”ようになるコツ」についてだ。

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パートナーを見つけるためには、積極的に動いて道を切り拓く行動力は不可欠ですが、時には運命や流れに身をゆだねることも必要だと思います。

マッチングアプリをしていると、テキストをやり取りしていたのに急に返事がこなくなったり、実際会っていい感じで続くのかと思っていたのにその後連絡しても返事がなくなったり、つまり、消えてしまう「ゴースティング」がよくあります。まあ、こちらも、続けたくない理由をはっきりとは言いづらく、自然消滅させたいと思うことはありますよね。

それでも、ゴースティングがあまりにも続くと、「これは何かの修行ですか?」とうらめしく思うもの。そんなふうに思ったことは、数えきれないくらいありました。ああ、また一から探さないといけないのか~と思うと心が折れますよね。

私は何度もゴースティングされたり、相手に「選ばれなかった」りしているうちに、そういうことがあった時、「It’s his loss! Not mine! (これは彼にとっての損失!私が失うものはない!)」と思うようになりました。

私は特定の宗教は信じていないのですが、神様の存在は信じています。そして、「なんだかんだいって、神様は私に悪いようにはしない」「なんだかんだいって、私は運がいい」「神様は私の人生に必要な人には必ず会わせてくれる、私から去っていく人は私の人生に必要なかった人」と心底思っています。

そういうふうに考えると、「この人とうまくいくといいな」と思った人とうまくいかなくなった時でも、「私はいいなと思ったんだけど、神様からしたら『いや~コイツじゃないよ』ってことだったのかもしれないなぁ」と思え、次いこ次!と気持ちを切り替えやすくなります。

私の結婚だって、離婚という残念な形で終わりましたが、その人と結婚していなかったら、子供を授かることはなかったでしょう。私は子供を授かって本当に良かったと思っているので、その時はその人と出会って結婚してよかったのだと思います。そして今となっては、その人と離れてよかったのだと迷いなく思えます。

誰だって傷つきたくないに決まっています。

でも傷ついてもすぐに気持ちを切り替えて、落ち込む時間を短くすませられれば、傷つくことをさほど恐れなくなります。何度も傷つくと、おのずと耐久力がついてきて、傷ついても何かしら教訓を得て、転んでもただでは起きない、となります。

人の気持ちをコントロールすることはできません。でも、自分の気持ちをコントロールできるようになったら強いんです。

一方で、自分にはコントロールできない不思議な力が働くこともあります。マッチングアプリで知り合って意気投合した男性がいたのですが、何故かその人の車に私が乗ると車が突然動かなくなる、デート中に駐車違反のキップを切られることが複数回ずつありました。

するとその男性からテキストがきて、「キミと会うたびに酷いことが起きる。これだけ続けざまに起きると、今度キミに会う時はどんなひどいことがおきるのかと思ってしまう。僕とキミとの間には、悪いカルマがあるのかもしれない。だからキミと会うのはもうやめる。相手は別に探してね~さいなら~」と書かれていました。

ところが今のパートナーの場合は、「わ~こんないいところによく駐車できたね~、ラッキーだね~」ということが実に多いのです。もちろん、私が乗っている最中に車が突然動かなくなることもないですし、駐車違反の切符を切られたこともありません。

「この人と一緒にいるとツイてることが多いな!」と思えたら、そこには手放してはいけない何かがある気がします。