グッチのアイコン「バンブーバッグ」、人間国宝が手がけたら…銀座でユニーク展覧会

AI要約

グッチは日本上陸60周年を記念して、東京・銀座のグッチ銀座 ギャラリーで、ユニークなエキシビション「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」を開催。

展示ではビンテージバッグを日本の伝統工芸技術やアートによって再解釈し、アップサイクルした60点の作品が展示されている。

作品は購入可能で、価格は300万円台から1500万円台まで。エキシビションは2024年9月23日まで開催。

グッチのアイコン「バンブーバッグ」、人間国宝が手がけたら…銀座でユニーク展覧会

グッチは日本上陸60周年を記念して、東京・銀座のグッチ銀座 ギャラリーで、日本の伝統工芸作家やアーティストと組んだユニークなエキシビション「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」をスタートした。

同展はグッチのビンテージバッグ「グッチ バンブー 1947」を題材に作品を創り、ハンドバッグの歴史とともに展示するというもの。「グッチ バンブー 1947」はバンブー(竹)を持ち手や留め具に使ったアイコンバッグで、ブランド創設者グッチオ・グッチの革新的な発想から1947年に誕生した。日本でも大人気を博しているバッグだ。

本展では厳選された1980年代~90年代のビンテージバッグに、日本を代表する作家が本体の表面にペイントしたり、持ち手や留め具を陶器や彫金で制作したりと、独自の技法を用いて挑んだ60点のバッグが並ぶ。ビンテージバッグをアップサイクルし、アートへと昇華させたプロジェクトでもある。

参加した7人は陶芸家・中里博恒氏、彫金家・桂盛仁氏、彫金家・北東尚呼氏、塗師・渡慶次愛氏、画家・八重樫ゆい氏、写真家・森山大道氏、画家・横山奈美氏。織り重なる糸から着想したという美しい色調の抽象画を描いた八重樫ゆい氏のバッグはコンテンポラリーな明るさが印象的なバッグ。渡慶次愛氏は漆を重ねた深みのある色と金箔使いなどで日本の美が印象的に表現されたバッグとなっている。

また、日本の彫金の伝承者である人間国宝、桂盛仁氏とその弟子である北東尚呼氏は、金工で竹のフォルムを表現し、彫金から多様なハンドルと留め具の表情を生み出した。象眼や打ち出しによって繊細な細工が施されて見事だ。

60点の作品はすべて購入が可能で価格は300万円台~1500万円台まで。エキシビションは2024年9月23日まで開催している。

※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。