夏の光熱費節約術 調理のひと手間で電気&ガス代はまだまだ減らせる!【節約の専門家が解説】
節約アドバイザーの丸山晴美さんがキッチンの光熱費節約術を伝授
給湯器や鍋の使い方などで電気・ガス代の節約方法を紹介
夏を乗り切るための実践的な節電テクニックが満載
夏の節電というとエアコンばかりに目が向きがちですが、毎日使うキッチンの電気・ガス代も重要なポイントです。そこで、節約アドバイザーの丸山晴美さんに、キッチンの光熱費節約術を聞きしました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年7月時点の取材情報を基にしています。また、記事内の数字などは東京ガス「ウルトラ省エネブック」および、経済産業省 省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」に掲載のデータを参考にしています。
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「キッチンの光熱費節約術」!
2024年8月使用分から政府による電気代、ガス代の補助が始まりました。その名も「酷暑乗り切り緊急支援」。ただし、この補助は2024年10月使用分までの3カ月限定。11月以降の継続は未定なので、これだけではまったく安心できません。
そこで、キッチンまわりの光熱費の節約テクをご紹介します。これらを併用しながら、電気代が高騰しやすい夏を乗り切っていきましょう。
給湯器はガスコンロよりも熱効率がよいため、お湯を沸かすときには水から沸かすより、給湯器のお湯から沸かすほうが省エネになります。
給湯器:7.4円/回
水道水:7.9円/回
年間の省エネ効果:579円 ※1日3回×365日として算出
※40℃(20℃→40℃まで給湯器)のお湯と水温20℃の水を24cmの鍋で、それぞれ2L沸かす場合(給湯器:5.6分、水道水6.8分)
鍋底の面積が大きい鍋ほど熱効率がよく、炎の熱をより多く鍋に伝えることができます。煮物やお湯を沸かす際は、底が平らで大きい鍋ややかんを選びましょう。
24cmの鍋:4.8円/回
16cmの鍋:6.0円/回
年間の省エネ効果:1,305円 ※1日3回×365日として算出
※24cm、16cmの鍋で20℃の水1Lを強火で沸かした場合
さらに、火にかける前に鍋底をひと拭きして水滴を拭き取ると、使用するガス量を約2%減らせて省エネです。
年間の省エネ効果:110円 ※1日3回×365日として算出
※やかんに水滴が付着していない場合と5ml付着している場合の比較