話題のホテルで極上ランチ パリ三つ星小林圭シェフのフレンチやテラスで楽しむグリル

AI要約

2024年1月にオープンした「Héritage by Kei Kobayashi」は、ミシュラン三つ星シェフ、小林圭氏が手がけるフレンチレストランで、料理や空間演出にこだわりが詰まっている。

小林氏は日本料理の料理人である父の影響を受け、フランスで修業を積んだ後、パリで三つ星レストランをオープン。フランス料理の遺産を次世代に繋ぐ存在として高い評価を得ている。

小林氏が過去に監修した「アジュール フォーティーファイブ」の料理で勤務していた村島輝樹氏が、料理長としてチームを率いている。

話題のホテルで極上ランチ パリ三つ星小林圭シェフのフレンチやテラスで楽しむグリル

記念日のお祝いや大切な相手とのランチは、すてきなホテルのレストランを選んでスペシャルなひとときを味わいたい。2023年末から2024年にかけてオープンした話題の3軒をピックアップした。

2024年1月、「ザ・リッツ・カールトン東京」(東京・港)の45階にオープンした「Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)」は、パリで活躍するミシュラン三つ星シェフ、小林圭氏が手がけるフレンチレストラン。料理はもちろん、使用する食材や器、また自身が好む紫色をアクセントに効かせた空間演出まで、すべてを同氏が監修している。

小林氏は長野県諏訪市の自然豊かな環境で育ち、日本料理の料理人だった父の影響で、子どもの頃から料理に親しんできた。21歳で渡仏して修業を積み、2003年、パリのアラン・デュカス氏の手がける三つ星レストラン「プラザ・アテネ」に入社。2011年、世界的な料理人であるジェラール・ベッソン氏から店を譲り受け、自身の名前を冠した「レストラン・ケイ」をパリの一等地に開いた。

年を追うごとに高評価を得て、2020年には三つ星を獲得。世界中の美食家たちから注目を浴び続けている。

店名の「エリタージュ」はフランス語で遺産や継承を意味する言葉。「フランス料理という素晴らしい遺産を次世代につなぐ者として、みなさんがフランス料理に興味を抱いていただくきっかけの場になれば」という、アジア人シェフとしてフランスで初めてミシュラン三つ星を獲得した小林氏のフランス料理への強い感謝と敬意が込められている。

実は、小林氏は2023年8月から、以前この場所にあった「アジュール フォーティーファイブ」の料理を監修。「エリタージュ バイ ケイ コバヤシ」の料理長は、その当時から小林氏とタッグを組んでいる村島輝樹氏が務めている。

村島氏はかつて台湾の「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション 台北」や「エスキス」(東京・中央)、「アジル」(閉業)で腕を振るった実力派。「伝統的な正統派のフレンチの基礎を大切に守りながら、そこにモダンな要素を加えることで、新たな価値を生み出したい」と意気込みを語る。