3姉妹の末っ子が将来の相続について相続専門税理士に質問!揉めないためにできることは?

AI要約
姉妹間の相続に関する悩みを抱える末っ子が、親の財産や相続手続きについて相談する法定相続人や遺言書の重要性、公式な遺言書の作成方法についてアドバイスを受ける相続専門税理士からのアドバイスを参考に、将来のために早めの準備をすることが重要である
3姉妹の末っ子が将来の相続について相続専門税理士に質問!揉めないためにできることは?

実家や親にまつわる悩み、どこに相談すればいい? 3姉妹の末っ子が、将来の相続について相続専門税理士に質問!姉たちと相続でモメないためにも、できることをアドバイス。未来のために今からちょこっと考えておくと安心です。

3姉妹の末っ子です。長女は親に土地をもらって実家近くに家を建て、二女は実家を継いで同居。私は何ももらわず県外に嫁ぎました。3人とも状況が違うので、親が亡くなったら相続はどうなるのか、一抹の不安が。大切な姉たちとモメないために今からできることはありますか? 

相談者 T・Sさん(愛知県 36歳)

皆さん意外と知らないのが“親の財産”。まずは親が元気なうちにどんな財産がどれだけあり、死後どうしたいかを聞いておくと安心です。お盆など家族が集まるときに「モメたくないから」と切り出して聞いてみましょう。

親の意思の確認が大切なんですね。

法律上は実家を継いだ人や親を介護した人が遺産を多くもらえるケースは少なく、法定相続人として3人平等に相続することに。生命保険金は相続税の対象にならないので、親の面倒をみた人を保険金の受取人にしてバランスを取るといった方法もあります。不公平感がない分け方を話し合ってみては。

●法定相続人って? 

法律上、遺産を相続する権利がある人のこと。Tさんの場合、故人の配偶者に2分の1、残りを子ども3人で平等に分けることになります。

家や土地などの不動産は、貯蓄や現金より相続手続きが複雑でトラブルになりがち。遺産の分け方を記した遺言書も、要件を満たさないと無効になります。モメないためには親に公式な遺言書を残してもらうのが一番!心配なら早めに税理士や弁護士、司法書士などに相談するのがおすすめです。

●公式な遺言書って? 

主に自分で作成する「自筆証書遺言」と、公証役場で作成・保管する「公正証書遺言」があります。口約束やメモ、ビデオレターなどは法的効力なし。

<教えてくれた人>

円満相続税理士法人 相続専門税理士 桑田悠子さん

祖父が亡くなったときに相続の大変さを痛感し、困っている人の役に立ちたいという思いから相続専門の税理士に。SNSで相続に関するお役立ち情報を発信中。インスタアカウントは「yuko_tax」。

参照:『サンキュ!』2024年8月号「どうしよう!実家と親のモンダイ」より。掲載している情報は2024年6月現在のものです。

編集/サンキュ!編集部