君主になれない埋め合わせ? ヘンリー王子、40歳の誕生日に「巨額の資産」を受け取る予定か、曾祖母クイーンマザーの“計らい”とは

AI要約

ヘンリー王子は2024年に40歳になり、曾祖母のクイーンマザーから残された膨大な遺産を受け継ぐ見込み。

クイーンマザーは遺産相続を孫たちに託し、王子たちは21歳と40歳の誕生日にそれを受け取る予定。

遺産の大半はヘンリー王子が相続することになっており、ウィリアム皇太子は君主のものも継承する。信託は変更されず、相続が予定通り行われると考えられている。

君主になれない埋め合わせ? ヘンリー王子、40歳の誕生日に「巨額の資産」を受け取る予定か、曾祖母クイーンマザーの“計らい”とは

ヘンリー王子が、間もなくその富をさらに大きく増やすものとみられている。9月15日生まれのヘンリー王子は、2024年の誕生日で40歳に。そして、王子の曾祖母クイーンマザー(故エリザベス2世女王の母、エリザベス皇太后)は、ひ孫たちがこの年齢になったときに、自身が残す莫大な遺産を受け継がせるよう言い残している。

娘のエリザベス女王ではなくひ孫たちに相続させることにしたのは、納得のいく決断。クイーンマザーがそう決めた当時、イギリス国内で最も裕福なのは、おそらく女王だったのだから――。

クイーンマザーは1994年、ひ孫である王子たち兄弟のために、保有する資産のおよそ3分の2にあたる1900万ポンド(当時の為替レートで約29億6400万円)で信託を設定。兄弟はそれぞれ21歳になったときに、同額の約600万ポンドずつ(ヘンリー王子が21歳になった2005年の平均為替レートでは、約12億円)を受け取ったとされている。

ただ、『ガーディアン』紙が2002年に報じたところによると、曾祖母からの遺産相続は、“平等”になるように設定されたものではない。遺産の大半を、ヘンリー王子が相続するように決められているという。

それは、王子が君主にならないことへの“埋め合わせ”として、クイーンマザーが取り計らったため。王位を受け継ぐウィリアム皇太子は、「君主のもの」である富も継承することになることから、曾祖母としてはもっともな心遣いだったといえる。

さらに、兄弟はそれぞれ40歳の誕生日を迎えたときに、その信託に残る800万ポンド近い金額(現在の為替レートで約15億円)を分け合うことになると決められている。

設定されて以来、この信託に対して何らかの変更が加えられたという情報はないことから、ヘンリー王子は間もなく、自身に割り当てられた多額の遺産を相続するとみられている。

なお、エリザベス女王のほかの3人の子どもたち(アン王女とアンドルー王子、エドワード王子)の息子と娘たちもまた、クイーンマザーの遺産を相続することになっている。